見出し画像

「今回の日銀ショック、市場は冷静に考えたらおかしい事に気づくだろう。「針小棒大」の四字熟語がピッタリ」

12/21 10:20

黒田総裁の記者会見では「利上げではないし、政策転換ではない」と明確に否定したにもかかわらず、株式市場のみならず、その後の為替市場では一時は一気に7円もの円高が進むと言う反応を見せました。
針小棒大(針ほどのことを大のごとくに言う事)とも言えるこの反応をマーケット関係者は、
『市場は「事実上の利上げ」と受け止めた』
と言う言葉で説明しています。

見方を変えれば「事実上の」「受け止めた」こんな言葉でしか過剰反応への説明がつかないだろうと思います。
「イールドカーブの問題」と金利の歪みで黒田さんは解説していましたが、なんらかの経済指標や経済実体の変化がコメントされたわけでもなく、私的には「それだけの話?」と。
その後の為替市場の反応はまさに驚き、とは言ってもまたか、というのが正直はところ。

(むしろ、問題の10年金利の急激な変化を防ぐため、1~3月の10年国債の買い入れ額の増額も発表し、投機筋への牽制策らしきものも発表していましたが。)

米国金融当局者の発言とそれに絡めた「投機筋の過剰反応」というのが
今年の市場の特長でした。
経済指標に対するパウエル氏や連銀メンバーのコメントはごく当たり前のことを言っているのに、その発言の1部や言葉尻を取り出して市場が過剰に反応すると言うパターン。

今回も日銀と投機筋はワンセットというと抵抗がある人達はいるとおもいますが、同じパターンでしようね。

いずれにしろ、決定的におかしいのは、

実際に利上げの意図があるなら「初期段階での利上げ」は景気や経済実体の好転のもとに出てくる話で、本来は市場にはプラス要因です。

むしろ、日本の経済実体を考えれば、日銀が日本経済の景気を冷やすための行動をとったなんてありうる景気状況にないのは誰もがわかる話です。
(景気と金利の4つのサイクル)

来年4月に黒田総裁は任期が来ます。下落相場の主犯になるってある?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?