シノピーの投資・経済レポート

新聞やテレビのニュースからだけでは分からない投資や経済の世界を 独断と偏見を交えてレポ…

シノピーの投資・経済レポート

新聞やテレビのニュースからだけでは分からない投資や経済の世界を 独断と偏見を交えてレポートします。 昭和の時代からマーケットに関わって半世紀、裏側も見てきた本音トークです。

最近の記事

「理屈の通用しない、不可解だらけのマーケット、まさに「ああ言えば、こう言う」という状況が現状の株式市場だが、日経平均では分からない個別企業の動きに変化が!」

1/11 相変わらず理解し難い『市場』と「日米中央銀行」との見解の違い。 日銀が政策転換ではないと明確に否定しているにもかかわらず、それを信用しない『市場』。 一方、理由も、何より時期的にも意図が不明な日銀発表も不可解??(イールドカーブコントロール(YCC)が根拠では納得し難いはずだが)現状では急激な円高と株急落というマイナスの影響をもたらしただけのこと。 円安が進む時点では、「悪い円安論」で大幅に為替益の出た企業の9月中間決算にもかかわらず、こうした企業の株価の頭を抑

    • 「今回の日銀ショック、市場は冷静に考えたらおかしい事に気づくだろう。「針小棒大」の四字熟語がピッタリ」

      12/21 10:20 黒田総裁の記者会見では「利上げではないし、政策転換ではない」と明確に否定したにもかかわらず、株式市場のみならず、その後の為替市場では一時は一気に7円もの円高が進むと言う反応を見せました。 針小棒大(針ほどのことを大のごとくに言う事)とも言えるこの反応をマーケット関係者は、 『市場は「事実上の利上げ」と受け止めた』 と言う言葉で説明しています。 見方を変えれば「事実上の」「受け止めた」こんな言葉でしか過剰反応への説明がつかないだろうと思います。 「イ

      • 「10月以降の株式市場が大きく変質していることに気づいていますか? 先物主導から海外勢による日本株の現物買いの市場に」

        12/1 10:50  今日の話は難しい話です。  キチンと読んでいただくと多分、株式市場に対する見方が変わると思います。株式市場の本質に関わる話ですが、こんな話は聞くことはあまりないでしょう。証券会社の営業だって、多分こんな話、ほとんどわかってないので。 それでは!  今年、これまでの株式市場は海外勢を中心とした「先物」に支配され、その先物価格に対応する「国内外15社程度の証券会社」による「裁定取引」によって株価は左右(誘導)されていると言っても過言では

        • ワールドカップ目前。日本の監督、選手全員の年運、月運を調べてみました。 参考にして観戦いただくと興味倍増と思います。【番外編】

                 年運    11月運 12月運 【監督】 森安    ◎◎◯◯ × × × × ◯◯▲▲ 【DF】     板倉 ◎◎◯◯ × × × × ◯◯▲▲ 伊藤 ◯◯△△ × × × × × × × × 長友 ◯◯▲▲ × × × ×

        「理屈の通用しない、不可解だらけのマーケット、まさに「ああ言えば、こう言う」という状況が現状の株式市場だが、日経平均では分からない個別企業の動きに変化が!」

          「世界経済の抱える現在のリスク、その全てはここに起因しているだろう。」

          10/30 欧州中央銀行も0.75%の金利上げに踏み切った。 FRBは9月からQT(量的引き締め)を強化。資産の圧縮幅は月950億ドルと、従来の2倍になる。 米国は今年前半は実質マイナス成長だ。 欧米の金融当局はリセッションも辞さない覚悟で物価高騰を抑えにかかる姿勢が市場の混乱を招いていた。 では、欧州も米国も中国もなぜ、景気後退をしてまで、金融引き締めやゼロコロナ政策を進めようとしているのか?の答えは以下にある。 【今年の夏の各国の気象状況】 フランス 64地域で過去

          「世界経済の抱える現在のリスク、その全てはここに起因しているだろう。」

          「円安が日本株を押し上げるシナリオに、いずれ市場は変わるだろう。同時にそれが日本再生のスタートとなる」

          10/19 最初にお断りしておくが、今からのレポートは2週間前のものですが、「こうなれば良いね」というレベルの話ではなく、中長期の株式市場と日本経済のメインシナリオだ。 円安、株安は海外投資家にとってダブルで安く買える都合の良いシナリオだと言ってきた!   株式市場では現状の円安に関して「悪い円安論」などと、ネガティブなコメントがされていることに違和感を感じる人は多いかもしれない。 平成の時代は、バブルの崩壊で日本経済が弱体化していくにもかかわらず、更に経済原則からは考え

          「円安が日本株を押し上げるシナリオに、いずれ市場は変わるだろう。同時にそれが日本再生のスタートとなる」

          「マーケットはマーケットに聞け、昨晩のNY市場に今晩のCPI発表を受けて後の市場を読むヒントがあるのかも知れない」

          10/13 毎月の消費者物価指数(CPI)の発表は株式市場の波乱要因となり、前回9月13日の消費者物価指数(CPI)発表時にはNY市場は1200ドルを超える暴落となったことがトラウマになって、今晩午後9時30分に発表になるCPIの発表後に対する市場の警戒感は強い。発表後の市場がどうなるのか、そのヒントは昨晩のNY市場にあるのかもしれない。 コメントをする前に、当レポートの見方はあくまでも個人的な視点によるものであり、マーケットをどう見るかはそれぞれ個人の判断によるものだと

          「マーケットはマーケットに聞け、昨晩のNY市場に今晩のCPI発表を受けて後の市場を読むヒントがあるのかも知れない」

          「今週の株式市場は更なる急落が続くのか、反転相場の出発点にいるのかを見極める重要週」

          10/11 現状の株式市場は米国の金利見通しに振り回されその日、その日の経済データで日替わりで急騰急落を繰り返す先物主導の空中戦、連銀と先物のタッグマッチの様相だ。中央銀行である12の連銀は民間銀行である。 先物は基本3ヶ月の短期決戦であるから、上下のブレが大きければ大きいほど利益が出る。 先物主導のマーケットであるので、年初から SQ(先物清算日)前後が目先相場の天井か底となっているし、従来からメジャーSQに絡んだ4月6月10月12月に天底を形成していることが多い。

          「今週の株式市場は更なる急落が続くのか、反転相場の出発点にいるのかを見極める重要週」

          「18世紀の産業革命に匹敵する人類レベルの革命が起きている」

          【「創造的破壊」は著名な経済学者シュンペーターの言葉】  1700年代中頃から石炭や蒸気機関を利用する技術革新が次々と起こり、人類は人力に頼らない動力を手に入れ、近代的な機械工場による物の大量生産が可能になり、さらに鉄道や蒸気船の誕生によって遠方へ、しかも多くの人々を運ぶことで近代的工業化社会が始まり、人類の生活は一変した。このいわゆる「産業革命」以降、人間の営みの主要な部分は、物を製造したり価値を作り出すための「労働」であり、その対価として「賃金」を得て、作り出した物や価

          「18世紀の産業革命に匹敵する人類レベルの革命が起きている」