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④「愛されるアイディアのつくり方」

3.11の震災後、歌う少年ポルトガル人ミゲルとのCM秘話

「エステ化学宣伝部長 鹿毛康司」著書
私の大好きな本の1冊。

私の大好きな本の1冊📖

『アイディアとは自由の中には生まれない。条件、制約、目的があって生まれるもの』(鹿毛康司)

読みながらプロコフィエフとラフマニノフを思い出していた。彼らはロシア帝国という表現に制約のある時代に生きた作曲家。人は彼らが自由に表現できる時代にいたらもっと素晴らしい曲を残していただろうという。
そうかもしれないが、
自由奔放に作曲できない状況の中で、彼らは精一杯「条件、制約、目的」という制限された時代に生きたからこそ、心の叫びの名曲を残したのだとも言えると私は思う。

私はテレビを見ない(2台あったTVは捨てた)のでミゲルを知らなかった。本を読み終えると夢中になってミゲルのCMをYouTubeで何度も繰り返して見ていた。ミゲルの歌声が被災された人々へ明かりを灯した。

大企業のように広告費をかけられない、
という条件

震災を思い出させる「水」は使ってはいけない
震災で助かった人たちは上にいた。だから上から撮影してはならない。
エステー化学が今さら2枚目ぶって偉そうな、真面目なことを言っても偽善でしかない
という制約。

目的は
「エステー化学の商品を買って欲しい」
がミッションだが、被災者の人たちに応援のメッセージを伝えたい、がテーマ。

私流に意訳するとこんな感じの内容。
そこから生まれたのがミゲルのCMだった。

この世で本当に必要な商品など無いに等しいと私は感じている人。しかしそこに命をかけている戦士たちがいる。その生き様に凄みを感じ、尊敬し、感動してしまった。

受け身で生きていると、CMを見て笑うだけ、おもしろいと思うだけになってしまう。
その奥底にあるものを感じ取れる自分でありたいと思う。

ミゲルのCMのクオリティは突き抜けている。

https://youtu.be/s39_de-2dpQ?si=o5KKT-mJEQt8F9ld

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