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あたり障りのない私

40年前の私は12歳。

私は幼い頃から友達とはしゃぐことは少なかった。
女の子同士のグループも苦手だったし、男の子と喋るなんてとんでもない。
1〜2人の気のあう子とお喋りできていればよかった。

隅の方でニコニコとしているタイプでいじめられた記憶もない。
当たり障りのない子だったと思う。
小学校高学年〜中学の頃には「なんの特徴もない子」を自覚していた。

同級生からはおとなしい子って印象しかないと思うし、顔も覚えられていないのではないかな…と思う。

そんな自分が好きではなかった。

そんな子ではないから。

実はすごく負けず嫌い。
ゲームやじゃんけんに負けるのも嫌だからそもそも参加しないという作戦をとっていた。
それでも負ける場面はある。しかし、そんな時にもニコニコヘラヘラとしていたような気がする。「あ。負けちゃったぁ。へへ」とか言って。

男の子たちと楽しそうにおしゃべりできる女の子たちがうらやましかった。
授業中に「はい!はい!」と手を挙げられる子がうらやましかった。
いつも全然自信がなかったから。
いつも恥ずかしかったから。

自己主張もしない、特徴もない自分が嫌だった。

でも、そこを変えない・変えられないのも「自分」だった。


大人になりさまざまな経験をへて、度胸と自我を装備できた私はとても生きやすくなった。
「風の時代」「個の時代」にもなりましたし、「ソロ活」なんていい言葉もありますし。私を後押ししてくれていようである。(図々しさも装備)

40年前の私に「そのままで大丈夫」「充分かわいい」「エネルギー貯めてて!」と言ってあげたい。
その負けず嫌いが役に立つから。
堂々と1人で過ごせるようになるから。
友達もできるから。

いつの時代も「自分」らしく。








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