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帝国トンボ最新作「毒蛇はキスできない」作品紹介②


君は、蛇喰い女の毒蛇サユリ嬢を見たことがあるか!?

読者の皆様、ご機嫌よう。アカトンボ編集社の小栗ハタエです。今回から「野音(のおと)」と呼ばれるこちらの紙面で連載を持つことになりました。以降、お見知り置きを。

 さて、初回で取り上げる記事は、最近巷で何かと噂の見世物、蛇喰いショウの主役、毒蛇サユリ嬢についてです。祭りで出店に人が浮き足立つ中、そのショウは突然はじまります。

 学生服を着た青年が叫び出したらショウがはじまる合図。赤い着物に長い黒髪。冷たい眼差しの妖艶な少女は、【ニホンマムシ】を意図も簡単に食いちぎる。それも、生きたまま。エログロナンセンス極まるその空間はまさに狂気のショウ。狂気の中に光る少女の美しさがなんとも異様な光景を見せます。

 ちなみに、そんな毒蛇サユリ嬢、出自が一切不明です。私も方々を駆け回り調査いたしましたが、手がかりなし。とある関係筋の探偵にも調査を依頼しましたが、あえなく断られました。きっと、これには何か裏がある。そう思い、アカトンボ編集社では今後も調査を続けていく予定です。

 さてさて、それでは紙面の都合でこの辺で。ご機嫌よう。

ー小栗ハタエ『野音-⚫️月号』アカトンボ編集社,192⚫️年

はじめに

帝国トンボのnoteをご覧いただきありがとうございます。帝国トンボの広報を担当しております旭桜結子(アサクラユウコ)、浴衣愛(ユイア)と申します。

 「毒蛇はキスできない。」に登場する記者、小栗ハタエによるコラム記事はいかがでしたか?
本記事含め、このコラム記事は全4回を予定しております。ぜひお楽しみください。

マムシについて

 さて、コラム記事でも言及されていたマムシですが、ヨーロッパ東部から東アジアに広く分布する毒蛇でその中でも日本に生息するものをニホンマムシと呼びます。生息場所が非常に広く、基本的には夜行性ですが、日差しの少ない日など昼間に活動することもあります。体に斑点があり頭は三角形、全長は50㎝程度で1m以上になるものはほぼいないと言われています。毒の量はさほど多くはありませんが、非常に強力で、ヘビ咬傷による死はほとんどがマムシによるものだそうです。人や動物が近づいても逃げず、とぐろを巻いて威嚇してくることもある危険な生物です。主食はネズミやカエル、そして、時には同族であるはずの蛇も捕食します。

 蛇をも喰らう、毒蛇であるマムシ。そんな毒蛇をさらに喰らう少女が、「毒蛇はキスできない。」では登場します。一体どんな活躍を見せるのか、公開までお楽しみに。

(参考文献)
学研キッズネット,https://kids.gakken.co.jp/jiten/dictionary07100252/,(参照2023-10-15)
小樽市ホームページ,https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020120801118/,(参照2023-10-18)
堺市ホームページ,https://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/bosai/shobo/shokai/shobosho/takaishishobosho/news/taisetsunakoto/mamushi.html,(参照2023-10-18)

ニホンマムシの毒と抗血清

毒蛇として知られるマムシ。マムシに咬まれた場合、その箇所は大きく腫れ上がり、激しい疼痛に見舞われた後、最悪の場合、死に至ることもあります。東京医科大学 八王子 救急救命センターによると、現在の日本でも年間約10人がマムシの毒によって亡くなっています。

 では、咬まれた後はどのように対処するのか、病院ではどのような治療がなされるのか。MSDマニュアル家庭版の記載をもとにまとめてみました。

まず、咬まれた後の対処の仕方として、同マニュアルでは「咬まれた腕や脚は心臓の高さで固定し、締めつけるような衣服やアクセサリーは外す」、そして最寄りの医療機関で診療を受けることを推奨しています。

 医療機関では、毒の注入量が多かった場合、治療のため抗毒素(解毒剤、血清とも)が投与される場合があります。ほとんどの場合は、これで助かるとのことですが、血清病という免疫反応が起こることがあるそうです。

 マムシの抗血素は、毒への免疫を獲得できたウマやヒツジの血清から生成されたものが利用されるとのことで、それらにヒトの免疫が強く反応してしまうことで、血清病になることがあるようです。

 以上のことを考えると、咬まれた後の対処も大切ですが、まずは咬まれないように充分気を付けるといったことが大切なのかもしれませんね。

(参考文献)
・救命救急センター 東京医科大学八王子医療センター,ポケットガイド-マムシ咬傷, 2013, https://qq8oji.com/pg-report/821(参照2023-10-15)
・Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA, MSDマニュアル家庭版-ヘビによる咬み傷
, 2020, https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/25-%E5%A4%96%E5%82%B7%E3%81%A8%E4%B8%AD%E6%AF%92/%E5%92%AC%E3%81%BF%E5%82%B7%E3%81%A8%E5%88%BA%E3%81%97%E5%82%B7/%E3%83%98%E3%83%93%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%92%AC%E3%81%BF%E5%82%B7(参照2023-10-15)

最後に

今回は、帝国トンボ最新作「毒蛇はキスできない」よりマムシについてご紹介しました。

 今回の作品も今までの作品と同様、見どころが沢山詰まっておりますので、是非楽しみにお待ちください。

特報も公開されておりますので是非ご覧ください。
https://youtu.be/h8Wowb6Pwb0?si=at0eJbb8EqrggOxV

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では、またお会いしましょう。左様なら。
 
(記事執筆:帝国トンボ 広報科 旭桜結子・浴衣愛 冒頭モキュメンタリー執筆:初瀬川タイキ)

※冒頭のインタビュー記事は、弊団の作品広報企画の一環である、モキュメンタリー記事であり、フィクションです。実在の地名や団体、人物とは関係ございません。

※本記事で掲載している内容のうち、ヘビ咬傷に関する記載のまとめは、医療的見地からの助言を意図したものではなく、医師や薬剤師をはじめとする医療従事者への相談に代わるものではありません。読者の皆様が当記事の情報を用いて行う一切の行為について、何ら責任を負うものではありません。


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