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「戦前ロマン音響劇団ー帝国トンボー」作品のご紹介②


はじめに

「戦前ロマン音響劇団ー帝国トンボー」(以下、帝国トンボ)のnoteをご覧いただきありがとうございます。

帝国トンボの広報を担当しております旭桜結子(アサクラユウコ)、千歳和狐(チトセワコ)と申します。

今回は、帝国トンボの作品、「濡羽色スプリングフィールド」のあらすじや登場人物、時代背景などをご紹介させていただきます。

この機会に、まだ聴いたことが無い方も、聴いたことがある方も是非ご視聴いただけますと幸いです。

濡羽色スプリングフィールド(初演: 2020年08月16日)

イラスト:佐々倉

あらすじ

ーーカラスが鳴いたら、人が死ぬ。

1926年。元軍人の狙撃手・深山と観測手・渡利は台湾で、台湾黒社会の殺し屋として生計を立てていた。数年前の狙撃任務で少女を誤射したという事実を直視せず、仕事を遂行していく二人。

そんな二人と生活を共にする少女、台湾黒社会の女角頭、ルースカ・マーフィアを統べる憲兵隊、そして、かつての教官……。

複雑に絡み合う利害関係とその因果によって、深山と渡利は傷だらけになりながらも憲兵隊との戦いに身を投じていくことになる。

濡羽色のスプリングフィールド銃「M1903」を抱えて……。

スプリングフィールド銃

ここで、作品タイトルにもなっているスプリングフィールド銃についてご紹介します。
スプリングフィールド銃「M1903」は、米・マサチューセッツ州スプリングフィールド市にかつて存在していた、国営の軍用品生産施設「スプリングフィールド造兵廠」からその名がつけられ、第一次世界大戦、第二次世界大戦ともに活躍した銃で、軍隊の主力から外れて以降、現代に至るまで利用が続いていたようです。
最近では、某サバイバルホラーゲームの四作目に登場するキャラクターも、”ボルトアクションライフル”という名前の武器として利用しています。そう聞くと40年使われたというもの納得がいきますね。

カラスと死

ーーカラスが鳴いたら、人が死ぬ、昔の葬儀の風習が関係しているという説があります。
現代の日本では、火葬が一般的ですが、昔は土葬が一般的な地域が多く存在していました。その埋葬の際に、地中でお腹が空いても大丈夫なようにと、簡単な食事をお供えしていました。カラスは人の顔を憶えていると言われるほど頭がよいため、墓地に行けばお膳にありつけると学習し、墓地に現れて鳴きます。
「濡羽色」に象徴されるような艶のある真っ黒な風貌も相まって、人々に「死」のイメージを感じさせるようになったと言われています。一方で、八咫烏のような神の使いとしての一面もあります。カラスは日本にとって馴染み深い鳥のようです。

登場人物紹介

※キャスト名は当時のスタッフロール掲載内容に準拠しております。

深山秀清 
(演:大堀翔太郎)  

イラスト:佐々倉

大日本帝国陸軍技術本部第三部に設置された「仮設特業隊」の元狙撃手。 
シベリア出兵への従軍経験があり、パルチザンの包囲から、小銃一丁で生還したベテラン下士官だったが、ある事件以降、殺し屋をしている。 狙撃の技術は一流だが、どこかぼんやりとしたところがある。
ヘビースモーカー。

渡利俊通
(演:長谷川タイキ)

イラスト:佐々倉

大日本帝国陸軍技術本部第三部に設置された「仮設特業隊」の元観測手。
シベリア出兵への従軍経験があり、深山と共にパルチザンの包囲を振り切ったベテラン下士官だったが、ある事件以降、深山と殺し屋をしている。状況把握に長けた優秀な観測手だが、短気で頭に血が上りやすい性格。

アン=リーフェン
(演:有栖川えり)

イラスト:佐々倉

台湾のはずれ、鳳楽地区に住む18歳の少女。
唯一の家族であった父を喪ってから一人で生きてきたが、現在は内地からやってきた深山、渡利と共に暮らしている。

イェ=ベイファン
(演:kirry)

台湾ヤクザ”台湾黒社会”の中でも、鳳楽地区一帯のヤクザ共を束ねる女角頭。アヘン密売を主な生業としており、深山と渡利にはその商売敵の暗殺を依頼している。
趣味は車の運転。

テー=ユーウェイ
(演:yoshiaki)

ベイファンの側近で、色眼鏡がトレードマーク。どちらかというと寡黙な男であるが、ベイファンへの忠誠心は非常に高い。

箸本直家
(演:憂伊槻)

鳳楽地区の憲兵分隊の分隊長。憲兵中尉。表向きでは治安維持活動として台湾ヤクザ掃討にあたっているが、実際には子飼いのロシアヤクザを用いてアヘン密売を行なっている汚職軍人。

西国忠邦
(演:松浦太一)

帝都の憲兵隊所属だったが、台湾の部隊に転属となった男。憲兵軍曹。軍人として、憲兵としての職務に忠実で、正義感に溢れる下士官であるが、箸本の悪事の片棒を担がされている。

星兄弟
(演:ひおん)

鳳楽地区の憲兵分隊に所属する伍長。年の近い兄弟で、双子なみに背格好が似ている。台湾ヤクザ掃討作戦の中で深山と渡利に遭遇してしまうのだが……。

大橋重介
(演:どいしょ)

陸軍技術本部第3部の中佐。国産狙撃眼鏡開発計画の責任者。狙撃手養成計画にも携わる。ドイツ視察の帰路、ロシアでオルガと出会い、彼女の亡命を手助けした。

オルガ=イヴァネンコ
(演:一条乃愛)

かつてロシア帝国軍婦人決死隊”バタリオン”に所属していた女性兵士。ロシア革命で祖国を追われるが、日本へ亡命。実戦経験を活かし、大橋のもとで狙撃教官となる。深山と渡利の師。

ご視聴は下記からできます。
大正浪漫ラジオドラマ『濡羽色スプリングフィールド(第1話)』帝国トンボ

最後に

今回は、「濡羽色スプリングフィールド」という作品をご紹介しました。この作品は只今リメイク版を制作中です。楽しみに待っていただけますと幸いです。

帝国トンボの作品をご鑑賞いただいた皆様に、今後の活動の参考のため、貴重なご意見やご感想を是非とも頂戴したくお願い申し上げます。

▼ご鑑賞後アンケート
https://sites.google.com/view/teikoku-tonbo/contact-us

より一層詳しい情報は、帝国トンボ公式サイトをご覧ください。下記のURLからご覧いただけます。

▼帝国トンボ公式サイト
 https://sites.google.com/view/teikoku-tonbo/home

では、またお会いしましょう。左様なら。

(帝国トンボ 広報科・旭桜結子、千歳和狐)

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