ゲーム好きなソシャゲ廃人のデブが風俗嬢に恋をした⑤

それから半月ほど経ち、給料も入ったのでお店の予約を取る。
今回で三回目、最初はカチカチだった緊張も少しほぐれた気がする。

その日は凄く天気が良く、桜やチューリップなど様々な花が綺麗に咲いていた。
予約の時間まで余裕があったので写真を撮りにいく。
彩色豊かな花々は撮っていて飽きが来ることがない。様々な構図を楽しんだ。

「Fちゃんちょっと楽しんでくれるかな」
ちょっと照れ臭かった。

「こんにちは」
お店で会ってホテルへ向かう。この瞬間はいつも喋っていいかわからない。
いつも会うまで様々なハウツーをみたり読んだりしたが小手先のテクニックを話す場面なんてそうそうないのだ。そういう会話に持ち込むように話を誘導するのも無理が生じる
だから僕は結局、そのあと読んだ原作の話をすることにした。

前回同様大きく盛り上がった。あそこが良かった、ここが感動した。
そうした思いの交じり合いがただ楽しかった。物語の終わりを話して彼女に面白い作品を教えてくれたことを感謝した。

すると彼女に不意に抱きしめられた。
「前は、、そのごめんなさい」
と謝られた。
建前かもしれないがそういった気遣いがただ嬉しかった。

僕はいままで女の子に好かれたことはほぼない。
風俗にはたまに行くが受け身だ。
だから40も間近になって正直やり方がわからない。
でもちょっとでも彼女にいいところを見せたい。

おそるおそる彼女に触れていく。
痛くないようにとにかく気を遣う。

少しずつ彼女の声が漏れる、いつも元気で活発ないつもと違う、押し殺すような声。
心臓がバクバクする。うまくやれているのかわからない。
でも気持ちよくなって欲しい。

ハウツーを色々見た中であった意見で
「嬢を気持ちよくなんて考えるのは間違い」という意見も見た。

その通りだ。負担をかけるだけ、気持ち悪いだけかもしれない。
彼女のやりやすいやり方でさっさと絶頂に達するほうが彼女に負担がかからない。

でも男として少しだけいい所を見せたかった。

胸まわりまできたあたりで彼女の乳首まわりが少し荒れている事に気づいた。

優しく撫でて「荒れてるから触らないでおくね、あといま痛くないかな?」
と力加減を尋ねた。

すっと出された手を握り返す。暖かくて柔らかかった。

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