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世界自然遺産のオーストラリア フレイザー島に行ってきた!

前回の投稿からかなり時間が空いてしまいました。

12月のクリスマス〜ニューイヤーシーズンに3週間のブレークを取ってクイーンズランド州にあるフレイザー島(K’ gari)に行ってきました。

ブリスベンから車で約4時間ほどのハービーベイという港からフェリーで行く事ができるこの島は、長い間フレイザー島と呼ばれていましたがアボリジニの方達が大切にしてきた島ということもありK’gariという名称も使うようになりました。

世界最大の砂島であり、島の土地は砂でできているにも関わらず熱帯雨林が茂っているという奇跡のような島です!初めて研究者がこの島を訪れた時から現在に至るまで、未だなぜそのような現象が起きているのかは解明されずにいます。また、限りなく純粋な野生のディンゴが見られることでも有名です。野生の生き物に関してはヘビやクモなどディンゴに限らずフレイザー島固有のものがかなり多く存在しているようです。

今回は私が体験したフレイザー島の魅力で印象に残っているものを5つに絞って紹介したいと思います。

超ワイルド4WDドライブ!


フレイザー島最大の魅力は砂でできたこの島を自分の4WDでドライブして移動できること!オーストラリアではトヨタのランドクルーザーを始め四駆車が大人気です。フェリーに自分の車を積んで持ってくる人もいれば、レンタカーで島の中を探検する人もいます。
この後紹介する様々な場所に行くには、島の内陸部をガタガタとした地面を感じながら自らドライブして行きます。(車がなくても主要なスポットには観光バスで行くこともできます。)道が狭く、すれ違いはできないので数十メートルおきにあるポケットにどちらかの車が停まり、道を譲って協力し合います。熱帯雨林を片目に見ながら木漏れ日や風を感じながら進んでいく感覚が超ワイルドながらとても癒される!都会から離れ非現実感を味わえて最高でした。

Lake Mckenzieに続く道。写真はまだなだらかな場所。もっと険しい道もありました!

100Km/hが遅く感じる75マイルビーチ

75マイルビーチはフレイザー島の東海岸にその名の通り75マイル(約120km)も続くビーチです。ビーチといえどこのビーチは実は泳ぐにはとても危険なビーチとして知られています。サメやかなり強い毒を持つクラゲなどの危険な野生の生物が多く生息していて、過去には襲われて亡くなった人も出ています。
このビーチの魅力は4WDで高速で疾走できるというところです!もちろん速度制限標識もあり、交通ルールに則って運転しますが、100キロ制限の区域では思い切り風を切って綺麗なビーチを横に見ながらドライブできます。日本ではできない超ワイルド体験ですよね。またこのビーチでは数多くの野生のディンゴを目にしました。この動物は見た目は犬のようなのでつい近寄りたくなりますが島に自分たちのコロニーを形成してるので、安易に近付くと攻撃的になりかねません。私たちがこのビーチに行く前日にディンゴに襲われて救急で運ばれた幼い子供がいたというニュースを見たので、かなり慎重に様子を伺っていました。見られること自体は貴重な経験なので写真にはおさめましたが、近付きすぎには気をつけましょう!

75マイルビーチにて。パートナーとその家族の4WDたち!
野生のディンゴ。首には番号のような札が付けられています。コロニーを守るために管理されているのかもしれません。


天国のような湖!Lake McKenzie

フレイザー島で泳ぎたい!というときにはビーチではなく湖や池に行きます。Lake Mckenzieはフレイザー島では最も有名な湖と言えます。着いてすぐに真っ白な砂と綺麗なターコイズブルーの水に驚きました。砂はかなりサラサラで粒も揃っていて、水際で遊んでいても水が全く濁りません。不思議に思い調べてみると、なんとこの湖の砂は全て自然のシリカサンドでできているということでした。シリカサンドといえばゴルフ場の砂を思い浮かべられるかと思いますが、あの真っ白な砂が自然にできて溜まり、その湖の周辺と底を形成しているとは…!まさに自然の神秘です。更に、湖の水も雨水のみでできていて、その水が海に流れ込んだり海水が流れ込んできたりすることはありません。
真っ白で柔らかい砂の上でリラックスするにも、この上なく綺麗な湖で泳ぐにも最高の場所でした。

透明度が高すぎる!砂も柔らかくて白い!この記事のトップの写真もLake McKenzieです。

自然の流れるプールElli Creek

Elli Creekは75マイルビーチの途中にある淡水川です。雨水が砂で濾されているので水の透明度は非常に高く、ひんやりと冷たいため暑い日に浸かれば気持ちよく涼むことができます。川上からゆったりとした流れで海に流れ込むので浮き輪やフロートでその自然の流れに身を任せて下ってくることができるという、なんとも癒される体験ができます!まさに自然の生み出した流れるプール!この川も自然が豊かで、ウナギのような魚や真っ白でかわいい魚が一緒に川上りしているところを見ることもできました。

ビーチは暑くても水が流れ続けるElli Creekの水はひんやりと冷たい!

実は日本に関わりが?難破船Mahino Ship Wreck 

最後に紹介するのはこれもまた75マイルビーチにあり、車で走っていると浜辺に突如現れる大きな難破船、Maheno Ship Wreckです。近くにあるボードの説明を読んでMeheno号の歴史について調べてみると、日本にも関わりがあることが分かりました。1905年に完成したSS Maheno号は定期船としてメルボルンやシドニー、タスマニア、ニュージーランドを繋ぐ役割を担った後、第一次世界大戦時には病院船としてシドニーとニュージーランドのオークランドを行き来していました。終戦後は船を所有していた会社に返還され再度商用利用されましたが、1935年には金属片を求めていた日本の会社に売られることが決まりました。しかしその航海の途中でサイクロンに巻き込まれて沈没してしまったというわけです。
更にフレイザーに流れ着いたMehenoの船体は、第二次世界大戦では爆撃練習の場として空軍にも使われたそうです。
実際に近づいてみると錆がひどく、思っている以上に大きい船体に物々しさを感じます。美しいビーチの浜辺にありますが、長い歴史の中で二つの戦争に関わっていたという過去が更に現実味を帯びて感じさせられました。

1935年に沈没してしまったSS Maheno。年々沈み続けているような気がします。
近付いて見ると錆や劣化に歴史の深さを感じる。

今回はフレイザー島に実際に行ってみて私個人としての見所5つを紹介しました。他にもChanpagne poolsやLake Allom、Central stationでのトレッキングなど体験しきれなかったアクティビティもあるのでまた訪れたい場所になりました。オーストラリアに滞在しているみなさんも、日本にいるみなさんも有名な都市であるシドニーやメルボルンだけでなく、大自然を味わえるフレイザー島にもぜひ足を運んでみてください!

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