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作家志望の「黒い歴史」をクリーニングするプロジェクト ♯2

♯2「ええい!作者を出せ!!」


こんにちは、アベヒサノジョウです。
つい先日、実家に帰省する用事があり、自分の過去の執筆ノートを探してきました。

その理由は、こちら・・・

その結果、なんと

「書いたものがない・・・・・・」

ノート数冊に及ぶ、作品たちがひとつもありません。

母「あんた、捨てたんじゃないの?受験の時にさ、まとめて」

私は暇さえあれば机で小説を書いて過ごすような少年でした。そんな自分に
喝を入れるべく、高校受験の時にありとあらゆるものを捨てました。

母「そんときにノートも捨てたんでしょ。きっと」
ヒサノジョウ「そんな__」

落ち込む、自分ではありましたが、

「この設定で書き直して、児童文学の賞に応募してやる!!」

そう決意した以上ここで諦めるわけにはいきません。
そこでまず、自分がこの物語を書く上で参考にした作品を探すことにしました。


【影響を受けた作品】

私が書いた作品には、主人公の「男の子」と相棒となる「猫」が登場します。そこで、すぐにひらめいたのがこちらの作品。

「ぼくと未来屋の夏」

作者:はやみね かおる

私は当時、講談社の「ミステリーランド」が大好きで、図書館に行くと必ず借りていました。ハードカバーで、高級感があり、内容も子ども向けとは思えないほどハードなものばかりで、ちょっと大人を感じられるシリーズでした。(今考えると豪華な作家陣に驚かされます)

その中でも、はやみねかおる先生の書かれた「ぼくと未来屋の夏」は大好きな作品です。(漫画版も持っています。こちらも、おもしろい)

この物語の主人公  山村風太 も小学校6年生でありながら、推理小説を書いており、その作品がこちら、

「少年名探偵WHO-透明人間事件-」

作者:はやみね かおる

でした。



ヒサノジョウ「じゃあ、ちょっと読み直すか・・・」

私は実家の本棚から本を引き出し、読み始めました。


———やはり、面白い。
はやみねかおる先生の作品は物語にクセがなく、スラスラと読みやすい。
あっという間に読み終わり、漫画にも手に取った時・・・

ヒサノジョウ「ん?」

漫画に、一枚のメモ用紙が入っていました。
昔から、アイディアが浮かぶとすぐにメモして、しおりがわりに使っていたのですが・・・そこには

少年探偵 ジョーカー
・ジョーカーはババ、だから猫はジジと、クク(九九)
・パソコンに強い京
・犯人は「悪月一族」が作った人形で、謎を解かれると元の人形に戻る(知能がある)
・人形はどんな姿をしているかわからない。人間と同じ。
・人形を集める。12体くらい←トランプと一緒?
・「悪月一族」は一生で一体しか人形を作れない。そして、人形に魂をうつしている。
・トランプが関係している。

「本に挟まったメモより(字が汚いので写真はありません)」

ヒサノジョウ「これだ‼︎」

発見することができた嬉しさと興奮で、高鳴る胸を抑えながらさらにもう一度、メモを見直します。

・ジョーカーはババ、だから猫はジジと、クク(九九)

ん?
ジジはまぁ「ババ抜き」繋がりでよいとして「九九」は何の関係があるのか。

・パソコンに強い京

………誰?スーパーコンピュータからとったの?

・人形を集める。12体くらい←トランプと一緒?

疑問系?トランプなら13だけど・・・

・トランプが関係している。

どう関係しているんだ。何にだ。


ヒサノジョウ「… ええい!作者を出せ!!」


自分か。

ということで、前途多難ではありますが貴重なメモをゲットしました。



ヒサノジョウ「でも………待てよ。『人形』と『探偵』の、この設定…何かに似てるな…」

そこで、私の頭をよぎったのは、

ヒサノジョウ「『人形草子あやつり左近』!」


「人形草子あやつり左近」
作者:小畑 健 (著), 写楽麿 (原作)

この作品はデスノートなどの作品で有名な小畑 健 先生と、 写楽麿 先生の原作で書かれる少年漫画です。古い漫画ではありましたが、どこかで読んだ記憶が残っていました。

ヒサノジョウ「こっちも読見直すか」

物語の細部と、設定を見直すためにも当時の自分が参考にした作品を、読み直す旅が始まりました。

次回は、「まずは登場人物を整理しよう編」です。


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