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「響け!ユーフォニアム3」を見終えたので、シリーズ通しての印象に残った台詞を書き出してみる。

「響け!ユーフォニアム」をシーズン1から見返して、ようやくシーズン3を見終えました。

視聴直後の率直な感想は「私の青春に足りなかったものは、圧倒的に努力だった。」と、後悔と嫉妬が入り交じった、今まさに青春を送っている若者がこの作品と出会える事への羨望だった。

この作品は初見では絶対に分からないような、考察記事を読んで初めて気付く演出がこれでもか!と出てくる訳で、その中で特に印象に残った台詞をピックアップしてみる事にします。


まず一番印象に残っているのは「リズと青い鳥」での傘木希美の台詞

「みぞれのオーボエが好き。」

「リズと青い鳥」

私は、この台詞が「響け!」史上最高の台詞だと思っています。
この台詞の解釈については様々な考察が既に出揃っているので、私が語る隙間すらないのですが、それでも少しだけ。

実は、傘木希美はシーズン2の第4話ではっきりと

「私ね、中学の時からみぞれのオーボエ好きだったんだよ。何かさあ、キューンとしてさあ。聴きたいな。みぞれのオーボエ。」

響け!ユーフォニアム2 第4話「めざめるオーボエ」

と語り、みぞれを覚醒させているのです。
その後、覚醒した鎧塚みぞれは傘木希美に聴かせるためにオーボエを吹く訳ですが、

おや?

「リズと青い鳥」でも鎧塚みぞれは覚醒していなかった?
新山先生と話して自分が青い鳥だと気付いて覚醒していなかった?

「みぞれ、お前何回覚醒してるねん!」

と突っ込みたかった。



次は、アンサンブルコンテストでの鎧塚みぞれの

「窓開けるの上手いね。」

特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~

このシーン、何の事を言っているのか全く分からなかったのですが、調べてみると”窓=心”を表現しているとのこと。

確かに黄前久美子は、人の心を開かせるのが上手だ。
この台詞をほとんど心を開かない鎧塚みぞれに言わせるあたりのセンスが素晴らしい。

そして、この中々開けにくい窓をシーズン3で久石奏が強引に開ける描写のユーモアよ。

ちなみにこの窓について、黄前久美子は鎧塚みぞれに対して

「内側からだとコツが要るのかもしれませんね」

特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~

と語っていることから、黄前久美子は外側から窓を開けるコツを(無意識に?)知っている事になり、中々センスのあるやり取りだなあと多いに感心した。


そして私が一番好きな台詞を挙げて今回の記事を終えようと思う。

「笑顔じゃなければ?」「立華じゃない!」
「We enjoy」「music!」
「We love」「music!」
「We are」「RIKKA!」

響け!ユーフォニアム3 第4話「きみとのエチュード」~ピクシブ百科事典より引用

まさかの立華高校。

この円陣に照れもなく加わることが出来るのは、寝食忘れて日夜練習に取り組んだ、それこそ青春の全てを吹奏楽に捧げた誇りが有るからだと思う訳で、こういう円陣に加わる事が無かった自分の青春は失敗したかなあと思うと同時に、果たしてあの吹奏楽部級の練習に日夜取り組む事が出来たのかは甚だ疑問ではあるので、まぁ後悔しようがしまいが、私の青春は結局は落ち着く所に落ち着いたんだろうなと一人納得している。


ともあれ「響け!」は何かに全力で取り組む事は、恥ずかしいことでも隠すことでもなく、それは純粋に眩しく素敵な事だと教えてくれた本当に素晴らしい作品でした。

私も全力で何かに挑戦し、そして誰かにその何かをつなげるために黄前久美子の様に言ってみたいな。

「新入部員のみなさん。北宇治高校吹奏楽部へ、ようこそ。」

「響け!ユーフォニアム3」


(蛇足)
黄前久美子が指導する吹奏楽部は絶対に人気出ると思う。
そしてお父さんも安心だね。


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