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「宝石の国 最終回」のネタバレ,あらすじ,感想を詳しく紹介

宝石の国 最終回 ネタバレ感想

あらすじ

美しい花が咲き乱れる惑星

フォス、石ころたち、そして兄機は新しい星に辿り着きます。長い時が経ち、フォスの「人間のいないところ」は言葉を話すようになり、兄機の目的は月人たちに頼まれていたこと、そしてここは彼にとって楽園であることが明かされます。しかし、兄機は動きが鈍くなり、「動かなくなったらママに会えるように祈ってくれよ」とフォスに頼みます。

フォスの砕け散りと新たな旅立ち

フォスは仲間たちと遊び、兄機の死を静かに見送ります。そして、花を見ている最中、誤って崖から落ち、砕け散ってしまいます。小さな破片になったフォスは軽くなり、新しい宇宙を見に行く旅に出ます。「大きなきれいな彗星になってる」という言葉と共に、フォスの破片は新たな旅立ちを遂げます。一方、残されたフォスは元気いっぱいに遊び続けています。

感想

タイトル回収と深い余韻

最終話でタイトルを回収する漫画は名作が多いと感じるように、宝石の国もまた見事な結末を迎えました。兄機の朽ち果てた姿、長い時間の経過、そしてフォスの無邪気さを取り戻したような姿は、読者に深い余韻を残します。

フォスの本質と希望のメッセージ

フォスは本質的に無垢であり、砕け散った後も「だれかのきぶんをあかるくしてるといいな」と誰かの幸せを願うことができます。これは、人間の煩悩から解放されたフォスの新たな姿と言えるでしょう。

謎めいたラストと考察の余地

彗星の下にいるのはフォスなのか、フォスのような存在がいる別の惑星なのか、星は何万年も前のものが見えるという描写は、作品のテーマをさらに深め、読者の考察を誘います。

博物誌編纂者としてのフォス

最後の見開きページでは、博物誌を編纂していた頃のフォスが描かれています。弱くて承認欲求が強いながらも、存在することで誰かを明るくするフォスの姿は、読者に希望を与えてくれます。

宝石の国は、深いテーマと美しい描写で多くの読者を魅了した作品です。最終回はそんな作品にふさわしい、余韻の残る結末となりました。

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