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[エッセイ]タイムマシンを使う勇気

私が「タイムマシン」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは『ドラえもん』のタイムマシンです。『ドラえもん』といえば、「タイムパトロール」という組織が存在する。歴史を勝手に変えようとする悪者を逮捕する組織だ。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、発明家のドクが主人公に歴史を変えないよう繰り返し注意している。

とにかく歴史を変えるのは「ご法度」となる。モラルの観点から考えてもアウトだし、歴史を変えてしまったら何が起きるかわからない。へたすれば誰かが消えるかも知れない。
子どものころは坂本龍馬を暗殺の手から救うなんて考えた事もあったが⋯ナンセンスだ。だったら坂本龍馬を暗殺した犯人を解明するために犯人を確かめるとか?いや、歴史を変えるのとおなじだろう。

残るは過去に戻って、会えなくなってしまった「誰か」を影から見る事だろうか。実際できても、遠くから見るだけで満足できるのか?
人間じゃなくて犬なら?犬なら会ってもだれかにバレる事はない。先代、先々代の飼い犬に私は会いたい。会って撫でたい。でも、別れ際がつらいんじゃないか?

もしもタイムマシンが目の前にあっても私は、使わないかもしれない。

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