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うつ病アラサー会社員の「うつ消し実験」~精神科検査編①~

うつ病アラサー会社員が、気分の浮き沈みのある自分と向き合うために行っている試行錯誤(「うつ消し実験」)の数々を紹介する記事。今回は、精神科での特殊な検査体験を紹介する。

【精神科での検査】
都内などには、特殊な検査ができる精神科病院がある。普段はカウンセリングやデイケアを受診するために、地域の精神科に通っている私だが、特殊な検査を受けるために、1度だけ来院した病院が2つあるため、今回はそのうちの1つを紹介する。

<光トポグラフィー検査>(品川メンタルクリニック)
安全な近赤外光で脳の血流を測定して、「健常」、「うつ病」、「双極性障害」、「統合失調症」を判別する検査で検査費用は6490円。私が受診した品川メンタルクリニックを含む、いくつかの限られた病院でこの検査を受けることができる。私の場合は、うつ症状が比較的重いと思われる時期に検査をしたにも関わらず、「健常」との検査結果が出た。当院の医師からは、「この検査は、一日に数回受けると、検査結果が変わることもあり、参考程度にしかならない」というようなことを言われてしまい、がっかりしたというのが正直な感想である(珍しい検査を置いておくことで客寄せしていると思われる)。
ただし、この検査のために来院したことによって、当院の医師による診察を比較的長めに受けることができ(こちらから断らない限り永遠に話し続けそうな勢いだった…)、その中で聞いた話は有益だった。例えば、私には発達障害(ASD)の傾向があるのだが、ASDの人は「過去現在未来に対する捉え方」が普通の人と異なっているとのことで、以下の通りの捉え方をする傾向があるという。
(ASDの人の過去現在未来に対する捉え方の傾向)
過去:過去を覚えていないので、いつも「今が一番不幸」と思ってしまう
(常に「崖っぷち」)
現在:良いときも悪いときも、「『今』の印象」が「人生全体の印象」になってしまう
未来:未来を描けないので常に絶望感がある
私自身は上記の傾向にかなり当てはまる。…というより、人は皆このように考えるものなのだと思っていたが、これが発達障害的な捉え方であることは、医師から聞いて初めて気付かされた。検査がきっかけでこれに気付けたことは良かったと思う。

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