プロデューサーユニット「Beyond」について


■プロデューサーってすごい!


みなさん、最初に買ったCDは何ですか?
私はKANの「愛は勝つ」です。

若い人たちは、ダウンロードの時代なので、そういう経験はもうないかもしれませんが、 最初に買ったCDって覚えているものですよね笑
私は42歳ですが、この年代には凄い音楽プロデューサーがいました。

そう。TKこと小室哲哉です。
当時はTM NETWORKのメンバーで、アーティストという印象があったのですが、 小室さんが「プロデュース」する歌手は、軒並み大ヒット。

誰がボーカルでも、小室さんらしい音楽と、そのボーカルにあった楽曲。
そして時代性で、当時の音楽シーンを切り開きました。

もちろん、その時はそんなふうに思っていませんでしたが、
「プロデューサー」という職をメジャーにしたのは小室さんだったのかな。

プロデューサーは、その素材をどう料理するか。
そして、そのプロデューサーならではの味がでてくる。
プロデューサーが、ものづくりの先導なんだと。

小室さん、今でも自分は大好きです笑


■プロデューサーユニット「Beyond」とは


ここからが本題です。

私が2018年にKEY proを設立してからすぐに、プロデューサーユニット「Beyond」に参画しました。

きっかけは、(株)ギークピクチュアズのスーパープロデューサー小澤祐治さんと話をしたことです。
小澤さんから 「プロデューサーはなんでもできるはず!」 という熱い想いを聞き、私も完全に共感しました。

同じタイミングで、AOI Pro.の山田博之さん。太陽企画の泉家亮太さんもジョインして、「Beyond」ができました。

左から、太陽企画・泉家さん/ギークピクチュアズ・小澤さん/KEY pro・城殿/AOI Pro.・山田さん


私も、こんな素敵な4人が集まれば、きっと新しいことができる!と 当時からワクワクしたことを覚えています。

ホームページにも書いてある通り、 Beyondの目的は大きく2つあります。

① プロダクションの垣根を超えて、業界全体を活性化させる。
② 映像制作の枠を超えて、映像プロデューサーの可能性を示す。

広告映像をこの4名が共同でプロデュースするのではなく、
広告・プロダクション業界の活性化と、広告映像以外のことをプロデュースしていこう!という志の下、2018年から活動を続けています。

プロデューサーの可能性を広げて、よりこの職業が魅力的に見えるように。
このnoteでもBeyondのことはいくつか紹介しましたが、今回はその活動をもう少しご紹介できたらと思います。


■①プロダクションの垣根を超えて <業界の活性化>


4社のプロデューサーが集まってできること。
業界の活性化=若い人たちが憧れる職業にという目標を掲げて、
これまで、様々な取り組みをしてきました。

詳細はホームページにまとめていますが、 すこしだけ、ご紹介を。

<座談会>

Beyond主催で、様々な座談会を開催してきました。

・音楽プロデューサー座談会
→愛印の山田さん、メロディーパンチの緑川さん、Ongakushitsuの福島さんの3名を招いて、CM音楽の作り方や、一緒に働きたいP、PMの条件などを話してもらいました。


・女性ディレクター座談会
→鈴木わかなさん、箱田優子さん、朝日恵里さんとの座談会。
女性ディレクターならではの強みや、若手へのアドバイスなどを話してもらいました。


・カメラマン座談会
→田島一成さん・正田真弘さん・岡村良憲さんとの座談会。
カメラマンとして大事にしていること、撮影部の悩みなどを語ってもらいました。


・若手プロデューサー座談会
→電通クリエーティブクロスの五郡さん、AOIの宮本さん、太陽の潮田さん、スプーンの佐野さんが参加。これは太陽企画さんの会議室で公開収録しましたが、80名ほどの人数も集まり大盛況でした。


・女性プロデューサー座談会
→太陽企画の藤掛さん、AOIの久松さん、二番工房の岡澤さん、弊社安藤の4名での座談会。活躍している女性プロデューサーの思考や悩みなど、同じ業界で働く女性のみなさんの道標になればいいなと思います。


手弁当で作っているので音は聞き取りづらいところも多々ありますが、、
いずれも、すごい良いお話が聞けて、自分も勉強になりました。
最後の女性プロデューサー座談会は、先月アップしたばかりなので、ぜひプロダクションで働く女性のみなさんに見て頂きたいなと思います!

今後も、美術デザイナー座談会や、ミキサー座談会など、普段あまり横のつながりで見られない人たちの座談会を開催予定です。

ぜひ、こんな座談会を開いてほしいという要望があれば、教えてくださいませ!


<イベント>

・PM朝会
→プロダクションの若手を集めて、朝ご飯を食べながらPM同士で情報交換を行いました。計5回開催しており、コロナでストップしてしまいましたが、また復活しようかなと思っています。

P・PM朝会・ブランチ会の様子


・プロダクションナイト
→今年の5月に40歳未満のP、PMを集めたパーティーを主催しました。
こちらは100名以上が集まって、大盛況でした。
次回は45歳まで枠を広げて開催予定です笑

プロダクションナイトの様子


・若手CR & 若手プロデューサーの会
→先月、広告会社7社とプロダクション(Beyond4社)の若手をつなげる会を行いました。広告会社のみなさんにとっても、横のつながりができて、いい刺激になったと思います。

今回はクローズでの開催でしたが、次回は、オープンでもっと広げていきたいと思っています! 

若手CR・Pの会の様子


コロナが明けたので、大なり小なり、出会いを繋げるイベント形式のものは定期的にやっていきたいと考えています。

普段電話でしか会話しないディレクターマネージャーとプロダクションマネージャーの会とか、広告会社の営業さんとディレクターの会なんかも面白いなと。


<リクルーティング>

・大学での講演
→日本工学院専門学校で、映像制作プロダクションの仕事の紹介や、やりがい・面白さなどを講演しました。
もっと多くの大学に行って、こういう草の根活動をしていきたいです。

講演の様子(日本工学院専門学校にて)


・居酒屋アルバイトのヘッドハンティング
→プロダクションの仕事は、接客業に近いところもあります。
接客に力を入れている「塚田農場」さんとコラボして、プロダクション業界への就職斡旋をしました。

これも本当はもっと広げていく予定だったのですが、、コロナもあり、ストップしてしまいました。。 グローバルダイニング系や一風堂さんなど、今後話をしていきたいなーと思っています。

塚田農場さんとの就職支援コラボ


こんな感じで、1社ではなかなかできないことを、少しずつBeyondで横や縦のつながりをつくっていく活動をしています。

直接的に、広告業界・プロダクション業界の活性化につながらないこともあるかもしれませんが、大きくは、「この仕事が楽しい!」「広告業界って面白い!」と思ってもらえるように。

もちろん、こういう活動をしていて、自分が一番楽しいと思っているからできていることもあります。




■②CMプロデューサーの枠を超えて <映像以外のプロデュース>


実は当初、この②の方向に重きをおいてやっていきたいと思っていました。
CMプロデューサーでも、こんなことができるんだよ!という後ろ姿を見せることで、 若い人たちも可能性を感じられるというか。

ただ、、やはり動いてみて、4人全員がかなり忙しいこともあり、
物理的にまだ形になっていないというのが現状です。。


・趣味フェス
→日本人は世界に比べて趣味を答えられない人が多いと聞きました。
働く日本人にもっと趣味を!というテーマで、ギターや釣り、麻雀や料理など、あえてジャンルをごちゃ混ぜにして、働きながらでも楽しめる、色々な趣味を体験できる趣味フェスという企画を立案しました。

「趣味フェス」の企画書より一部抜粋


これは、スポンサー探しのところで、ペンディングになっていますが、
全然映像とは関係ないところでも、プロデューサーが集まればなんでもできる!ということを何とか形にしたいと思っています。

ぜひ、一緒にやっていただける人を探しています笑

他にも、自主映画をつくろう!とか、アーティストのプロデュースなど、 アイディアはたくさんでているのですが、いかんせん時間が足りない、、

この4人がもう少し落ち着けば、こっちの方向をより充実させて、
若い人に背中を見せていけたらと思っています。


■おわりに


Beyondが発足してから5年間、コロナでストップしたりもしましたが、
いまでも隔週でミーティングをしています。
みなさん忙しいので、牛歩ですが、できることを少しずつやっています。

「プロデューサーの可能性を広げる」

このことは、これから入ってくる若い人たちにも勇気を与えることになると思っています。
そのために大事なのは、「行動力」

口ではいくらでも理想論は言えるし、気持ち良いのですが、やらなきゃ意味がない。
やってから考えるくらいのことで、トライアンドエラーを繰り返しながら、 少しずつでも、行動に移していこうと思っています。

このnoteを見てくださっている方々にも、ご協力を頂くことがあるかもしれません。 その時は、どうかこの志を知って頂き、ご協力頂けたら大変嬉しく思います。

そして、もしこのBeyondの活動に興味がある!自分も参加したい!というプロデューサーやプロダクションマネージャーの方がいましたら、ぜひご連絡ください!

一緒に、広告・プロダクション業界を盛り上げていけたらと思っています。

今回も長文読んで頂き、ありがとうございました!

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