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『捨てる理由・持たない理由』 シンプル・ライフ Vol9

先日、どういう理由でモノを捨てて、モノを少ない暮らしをするのか、と改めて考える事がありました。

どうしてモノを捨てるのか


最近入社した同僚。どうも彼女も積極的にモノを少なくしている様子。
お互い、最近何を捨てたのかという話をしていた所「わたしの断捨離は『自分がいつ死んでも良い様に』という発想から始まりました」と言われました。
ちょっとドキッとする発言。
まだ30代の彼女。
大抵の人は、20代の頃と比べてお金を稼ぐようになり世界観も広がったりライフスタイルが変化したりと、またワンランクアップ(?)した物欲に襲われるお年頃のはず。
ファッション、インテリア、自己啓発、日々の食卓。みんな様々な理想を思い描いて、消費と浪費を繰り返し、結果それなりの量の物を所有します。

最近、ミニマリストやシンプリストという言葉を頻繁に聞くようになりましたが、それでも『わたし、モノを少なく生活しています』という人には、あまりというか、まず出会った事がありません。
そんな中での彼女との出会い。
業務の合間の短い会話を重ねる毎に、彼女が親しい人を亡くし、残された人たちがその遺品を整理した経験がとても辛く、せめて自分の時は少しでも誰かの負担を減らしたい、そんな思いからだと知りました。

わたしは祖父母を亡くしたぐらいなので、その時は割と淡々と事を進めたと思います。
これが母や夫だったら…確かに辛い作業になるのかもしれません。
『思い出と物は別物』そう思い切れるのは自分の物だからで、失った大切な人の思い出を整理するのはとても辛い事なのでしょう。
多分彼女は『思い出として取って置いてもらえるのに丁度良い量』を目指しているんじゃないかと感じました。

「とっても好きだった物でも、ある日『今が手放す時』だと分かる瞬間がある」
彼女のその発言に、確かに、と同意できました。
何年も様々な理由をつけて捨てられなかった物が、ある日急に捨てられた事は何回もあります。反対に、取り出してみたは良いものの、やっぱり捨てられずにクローゼットの奥に再度仕舞い込んだ物もあります。
多分、いつか霧が晴れるように『捨てよう』と思える日が来るのだと思います。

彼女は月に1、2個程度を吟味しゆっくりと手放すぐらいのペースでやって行きたい、と言っていました。そして気がついたら片付いていた、というのが理想だと。
我が家はそれなりに物がありますし、結構数多いグリーンやコレクション品など、ミニマリストの本等にはNGとされる物も多くあり、まあ、自分が認識できる量を整理された空間で生活している人、レベルです。

わたしの持たない理由

わたしは物が溢れた状態にストレスを感じるタイプですし、余計なモノがなければ掃除もしやすい。
そして最大の理由は、単純にインテリアが好きだからです。
自分が吟味し買った家具や飾り物を楽しむために、部屋の中に余白が必要だと思っています。
しかしこれも人によって様々。
義理の母は大層な物持ちタイプ。シンプルなモノより可愛いモノ見栄えが効くモノが大好き。
マンションの部屋には床から天井まで様々な飾り物や食器、ヒラヒラキラキラしたものが詰まっています。
けれども、一切散らかってはおらず、全てが綺麗に飾られて掃除も行き届いています。
母の部屋を見る度に「これはこれでアリだな」と感心します。好みは真逆ですが。

でもまあこれは多分特殊な例。
大抵は、物が多ければ管理し切れない状況に陥りがちでしょう。ホコリも積もるしね。
わたしには向いていません。

捨て捨て月間の結果

先日記事にしましたが、年に何回か襲われる『捨てたい欲求』そしてスタートする『捨て捨て月間』大抵は部屋の中に物が増えて来た気がするタイミングです。

捨てたモノを手帳に記入して、結果を可視化できるようにしてモチベーションを保つようにしています。
今回、3月末〜5月頭までの1ヶ月強の結果です。
約55種類・175個を寄付及び廃棄で処分しました。

今回の一番の成果は、20年間捨てられなかった美容機器を捨てられた事です。
若気の至りで高価な美容機器を購入、直ぐに調子が良くなくなり使用しなくなったのですが『高かった!』この1点で20年間、度重なる引っ越しでも連れ歩いた次第です。
もうペット状態…夫にも再三揶揄られたのですが、どうしても踏ん切りがつかず。
捨てる時の数ある障害の中でも最も強力な『高かった!』まんまとこれに負け続けて来ました。
そしてこれが、まあまあな大きさがあって場所を取るのよねぇ。

それが今回『今が捨てる時!』という天啓が雲の隙間から降り注ぎました!笑
前述の同僚が言った、ある日突然手放す時が分かる、と言ったアレ、です。

捨てる事に集中したイベントは一旦終了しますが、日常生活の中で気がついたモノはこまめに処分していきます。
後は、物欲との戦い。
不必要なモノを家に入れなければモノは増えないはずなのに、気がつくとなぜかモノが増えている。謎だ。

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