【囁き×吸血鬼(女)】逃げた先に美味しい匂いの君がいた…1

○場所 【】SE:指示 ()心情・行動

〜本編〜

○公園

(後ろを振り返りながら)
まったくしつこいんだから…あんなの私の趣味じゃないって…

ふーっ今夜はもう無理かな?

ちょっとお腹空いてるんだけど…
最近はほんとにいい男がいない。

前は顔も心も血も最高!って男がいたのにさ。

たまたま顔がよかったから声掛けたら…匂いが最悪、思い出しても気持ち悪っ。

(鼻をクンクンさせて)
あれ?こんな夜更けに…どこからこんな美味しそうな匂いが…

風上が向こうだから…あっちだ。

(公園のベンチに座る若い男を見つけて)
居た居た。あそこから匂いがする。

っん?なんか随分と若い子みたい。
まぁ(笑)私からしたら人間なんてみんな若いけど…

ちょっと声かけてみようかな?
それで上手く行けば…
美味しい食餌に有りつけるかも、ふふふ。

(ベンチに座る男に声をかける)
ねぇ、君こんなところでどうしたの?
もう真夜中だよ?

(えっ、彼女と…)

ふーん彼女と…でその彼女は?

(あっ…ちょっと喧嘩して帰っちゃいました)
はぁ?帰っちゃったの?

(…他に男がいたみたいでそれで…)
なんで?あちゃーそうかぁ。
じゃあもう別れちゃうのね。

(そんな、まだ別れてませんよ)
だってそうでしょ?
そんなたまたま顔のいいだけの男になびくような女なんて必要ないじゃない。

(また匂いを嗅いで)
だって君…凄く美味しそう…
(焦って)いやいや
(言い直す)いい男に見えるんだけどなぁお姉さんにはさ。

そんな外見ばっかり気にする女なんか忘れてお姉さんと遊びに行こう…

(公園の入口にナンパ男を見つけて)
…あっヤバい。あいつまだ私の事探してた
んだ。

(男の手を取って走り出す)
行くよ。

(なんですか?)
いいから走って…
ったくしつこいんだから。

(繁華街の路地に隠れて)
はぁはぁ、ここまで来れば…大丈夫かな?
こんな路地に隠れたとは思わないでしょ(笑)

(いったいなんなんですか!)
ちょっと大声出さないで…黙ってて。しーっ。
ほら、じっとして動かないで…

(こんな狭い路地に僕のこと連れ込んで)
何、狭い?
仕方ないでしょ。
ここしか隠れる場所無かったんだから。

(大通りの方を見て)
もう行ったかな?
まったくしつこんいんだから。
あれで美味しそうな匂いだったらな我慢できたけど、そこが最悪なんじゃ血なんて吸う気にもならない。

(美味しそう?血を吸う?)
あっごめん、こっちの話。

(追いかけてきた人ってお姉さんの彼氏?)
あいつ?彼氏なんかじゃないよ。
ナンパしてきてしつこかったから逃げたんだけど追いかけて来てちゃって…
ほんとに参っちゃった。

(でもなんで僕まで連れてきたんですか?一人で逃げればよかったのに)
あぁ君を一緒に連れてきた理由を知りたいの?

(笑いながら)
だって、君凄く美味しそうないい匂いがしたんだもん。

(はあ?美味しそうってなんですか?)
そう。美味しそうなの…私にとってはね。

(体を密着させて耳元)
こうしてくっついてると尚更…我慢できなくなる。美味しそう…
もう彼女とも別れたんでしょ?
だったら気兼ねなく私が貰ってもいいわよね。

(耳元で)
ふふふ…ダメ?
そんな事ないわよね。
こんないい女に血を吸われるのよ。最高じゃない。

…汗の匂いまで美味しそう。

(何するんですか?人が見てます!)
大丈夫よ。ここなら誰にも見られないし、見られてもカップルがイチャイチャしてるようにしか見えないから安心して…

いただきまーす。

(首に噛み付いて吸血開始、吸血音等のリップ音は演者様にお任せします)

はぁやっぱり私の嗅覚は優れてる。
美味しい〜。

(血を吸われた…あなたいったい…)
…私?ふふふ…ヴァンパイアなの。
お腹空いてるからもうちょっと君の血をちょうだい。ダメって言っても無駄。

(吸血シーン)

はぁご馳走様。
あら、なんか顔が赤い?
普通は血を吸われると貧血になって青くなるのに?

君…もしやヤラシイ気分になった?
腰になんか当たってるよ(笑)

若いなぁ、ふふふ

(耳元で囁くように)
私が欲しい?

(男からキスしてくる)
ちょっと…そんなに急に…
もう仕方ないなぁ〜

でもここじゃゆっくり出来ないから…君んち連れて行ってよ。

そしたらいっぱい君のしたい事させてあげる。
その代わりこれからずーっと君は私の餌になるけどね。

ジ・エンド

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?