【囁き×吸血鬼(女)】チャームの効かない彼?!…3


【囁き×吸血鬼】
チャームの効かない彼?!

~~~本編~~~

○街中(夜)

【SE:駆け寄ってくる足音】

(急に後ろから抱きしめられる)

きゃっ…誰よ急に後ろから…

って君…なんでこんなとこにいるの?

ちょっと…離れて…こんな人の大勢いる所で止めてってば

(離れようとする彼女と離さない彼)

分かった…逃げない。だから一回離しそうか?ねっ…

(彼が腕を緩める)
【SE:ヒールで走る音】
(その瞬間、逃げる彼女、振り向いて彼に向かって)

ごめんね。気持ちは嬉しいけど…
一人に縛られるの嫌いなの…わたし

バイバーイ

【SE:遠のくヒールの走る音】
(人並みに紛れて消える)

はぁはぁ…ここまで来れば追ってこれないでしょ…

ちゃんと記憶操作のチャームをかけたはずなんだけどな…
なんで忘れてないんだろ。

確かに血は美味かったし、ベッドも居心地よかったけど…

ダメダメ…何を考えてるの…
わたしは誰のものにならないって決めたんだから…

さぁて今夜の獲物をまた探さなくちゃ…

もう居ないわよね…出ても平気よね?

(人混みに彼の姿を見つけて)

…ってなんでまだ探してるのよ

(慌てて)やだ見つかっちゃった…

【SE:ヒールで走る音】

もう…しつこいってばぁ…

(通行人にぶつかる)
きゃっごめんなさい…

はぁはぁ…もうこんなに人が多いと黒猫にもなれないじゃない…

もう…仕方ないなぁ…

(また裏路地に隠れる)

ここなら…

【SE:ポンポンと肩を叩かれる】

誰よ…今、忙しいんだからナンパなんかに構ってる暇…

(振り返るとそこに)

な、なんなのよー!君は…

(抱きつかれる)

ちょ、ちょっと…

もう…はぁ…あきらめ悪いな君は…

そんなにキツく抱きしめないでさすがに苦しい…

わかった今度は絶対に逃げないって約束する。
どうせ逃げても追いかけてくるんでしょ?
諦めの悪い人間ね…

はぁ走ったせいでお腹すいちゃった

(耳元で怪しく)
君のせいだから…少しちょうだい…
嫌って言わないわよね?

(素直に首を差し出す彼)

少し汗臭いけど…まぁいいわ

いただきまーす

吸血開始

吸血シーンはいつものようにお任せでお願いします

途中以下の台詞を二つ挟んで下さい

(やだ、この前より美味しい)
(もうちょっとだけ…ねっ)

吸血終了

はぁ…美味しかった…

何、惚けた(ほうけた)顔してるの?
そんなに血を吸われて嬉しかった?

こら、またそうやってキツく抱きつく…
苦しいんだってば…

ならこれで…
ねぇわたしの目を見て…
そう紅くて綺麗なわたしのこの瞳を…

(チャームをかける)
【SE:魔法や暗示をかけるような音】
(例:水音・鈴音など)

これで…もうわたしの事は忘れてちょうだい…

(離れようとする彼女)

えっ?わたしのチャームがかかってない?嘘…なんで?
もうなんだって君には効かないの!

ならもう一回!

ダメだ…何回やっても君には効かない…
君ほんとに人間なの?

もう…これじゃあ…あっ…

(ニコニコしながら手を引っ張る彼)

ちょっとどこ連れてくの…
待って、そんなに手を引っ張ったら痛いってばぁ…

ねぇ聞いてる??
もう仕方ないなぁ…

(腕を絡めて、また耳元で囁く)
ねぇ…優しくして…
わたしこれでもか弱い女の子なんですけど?

もう逃げたりしない。
ちゃんとおうちに行くから…

もうそんなに嬉しいの?
ニコニコして…

何?…もうエッチ…

じゃあ…いっぱい血を吸ってもいい?

そうしたら…前よりもっと気持ちいいことしよ(微笑)

そうと決まれば…早く行きましょうか!

【SE:二人の足音が遠のいていく】

𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹

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