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 ※虫が苦手な人注意⚠️

公開日 2018年12月
原作 角川ホラー文庫 澤村伊智『ぼぎわんが、来る』

ストーリー


幼い女の子と男の子が山の中へと入っていく。
少女は、「呼ばれてしまった。私は悪い子だから。呼ばれてしまったら、逃げられない」と言う。
少年は意味がわからず怖くなる。
そんなに少年に彼女は言う。
「きっとあんたも呼ばれる。だって…あんたウソつきやから」


田原秀樹(妻夫木聡)香奈(黒木華)の二人が秀樹の実家である田舎で法事に参加するところから始まる。
そこで、「ぼきわん」という言葉を聞く。その夜秀樹は夢を見る。
ベッドに横たわっている祖父。幼い自分。玄関で音がしたので見に行くと、不気味な声が聞こえ人間とは思えない影が映っている。
目が覚めた秀樹が、香菜の元へ行くと不安げな様子だった。


子供、磨りガラスの向こう、虫…
ホラーと掛け合わせると一気に不気味さが増す気がして鳥肌が立つ😖
なかなかの不穏さを漂わせながら始まったなぁと思っていたら、急に木村カエラの『Butterfly』か流れ出す。
え?と若干苦笑していたら、秀樹と香菜のコミカルな披露宴のシーンへと変わる。冒頭との温度差にやられた。



 やがて田原秀樹(妻夫木聡)香奈(黒木華)夫婦間に愛娘の知紗(志田愛珠)が生まれの3人で幸せな生活を送っていた。
たくさんの仲間に囲まれ羨ましがれながら、イクメンパパとしてもブログも始め順風満帆な人生を歩んでいく秀樹
ある日会社に謎の来訪者が現れ、それを取り次いだ後輩が突然目の前で背中から血を流して倒れる。すぐに復帰したが、その怪我が原因で1年以上入院し死亡してしてしまう。その後も、愛娘の知紗を溺愛する秀樹の周囲で不可解な出来事が続発。不安に駆られた秀樹は、友人である津田大吾(青木崇高)、フリーライター・野崎和浩(岡田准一)とその恋人である霊感の強い女性・比嘉真琴(小松菜奈)を頼るのだが……


優しくて綺麗な奥さん。可愛い娘。
積極的に育児に取り組む旦那さん。
まさに理想の家庭✨️
だと疑わなかった。この時は!
ちょっと気になったのは、秀樹の後輩。
明るくてイジられキャラなんだけど、馬鹿に明るい人って何か裏があるんじゃないかと疑ってしまう🤔
ここらへんから段々不穏さが増してきた。
失礼ながら小松菜奈ちゃんが出演している知らなかったので、エンディング見るまで似てるなぁくらいしか思ってなかった😅こんな派手な小松菜奈ちゃん初めて見た💫


ギャル霊媒師・真琴と共に“あれ”に立ち向かうものの想像以上の力に全く歯が立たず、次々と死傷者が出てしまう。
野崎は事態を重く見て、真琴の姉である琴子(松たか子)に連絡する。
多忙である琴子は知り合いの霊媒師・逢坂セツ子 (柴田理恵)を紹介するが、津田と3人でラーメンで食事をしている時に逢坂は“あれ”によって重症を負ってしまう。


真琴ちゃんは、見た目こそ派手なだけどすごく良い子なんだなぁっていうのがわかる。
穏やか昼間。突然怪異が襲ってくるなんて…。快晴の真昼間に来るのはやめてほしい!!!
飾ってある無数のお守りも千切れたりともう詰んだも同然。
しかも、いきなりのグロ展開🤮
一体“あれ”の正体とは?


秀樹は妻に電話して、娘と一緒に急いで家から離れるよう言う。
夜になり、琴子からの指示に従い“あれ”に対処する為に準備を始める。
しかし、それも虚しく秀樹は命を落とす。
1年後、夫を亡くした香菜は一人で仕事と育児に追われ疲れ果てていた。
何もかも上手くいかずイライラする毎日。 
実は、秀樹が亡くなる以前から香菜秀樹に対する愛情はすっかり無くしていた。
相変わらず、ブログを更新するのに一生懸命で子育てには口を出すだけで自分では何もしない秀樹にどうしようもないイライラが募り、その矛先は幼い知紗へと向けられる。
そんな香菜に、優しい言葉で近付く津田。いつしか2人は男女の関係になり、香菜は今までとは雰囲気が変わっていく。 
そんな中、再び香菜知紗親子のもとに“あれ”がやってくる。
真琴のおかげで、なんとか2人で逃げ出すものの追い詰められ、香菜は惨殺され知紗は連れて行かれる。


主人公死ぬ!?ってちょっと驚き。
その後、その部屋に住み続ける香菜にもびっくり。

香菜
視点で話が進んでいく。
幸せそうに見えていた田原家は見せかけだったことが、香菜の語りで明らかになっていくのが別の意味で恐怖だった😨他人から見える部分って、本当にほんの一部しか見えてないっていうのがよくわかる。

良き夫であり良き父親であることを誇示するかのようなブログ。
ちょっと、異常と感じるくらいの熱心さ。奥さんの大変さを少しも分かってなくて、手伝おうとせず口だけはうるさいのが見てて腹立つ😠
香菜も追い詰められていつの間にか正気じゃなくなってたのかも


香菜が亡くなり、次は野崎視点で話が進む。
いよいよ真琴は、仲間を呼び寄せ“あれ”を迎え入れることにする。
ところが、その仲間の半数がやられてしまい野崎も手伝うことになる。
荒れ放題の田崎家の片付けの為、一足先に部屋を訪れた田崎は、そこで逢坂と亡くなったはずの秀樹が話しているのを目にして驚く。
次々と、真琴の仲間が集まりついにその時がやってくる。


とうとう香菜まで犠牲に…。
秀樹にいたっては、自分が死んでいることに気付いてないのがちょっと切なかった。シックスセンスを彷彿とさせるシーンだった。
神道も仏教も関係なく集まってる感じ?
クールな琴子がいきなり消臭スプレーを自身にスプレーしだしたときはちょっと笑った🤣ファ◯リー◯って、邪気払いに効くって確かに聞いたことあるけど本当かなぁ😅
終盤になりスケールが壮大になってきた。テンションあがる。


“あれ”に入られいた真琴野崎の前に現れ知紗も姿を現す。
琴子知紗共々“あれ”を葬ろうとするが、真琴野崎に止められる。
邪魔をするなと、琴子に刺される野崎
自身もぼろぼろになりながら、知紗を守ろうとする真琴
琴子の仲間たちも大勢犠牲となっていた。
琴子は結局自分だけが残ることにし、野崎達を救うことに成功した。


 登場人物の多くが深い闇を抱えていて、それが徐々に明らかになっていくのが面白かった。ストーリーが進むにつれて、中心人物が変わっていくけど、ころころあっちこっち変わるわけじゃないので展開がわかりやすかった。

“あれ”(ぼきわん)の正体については、最後まではっきりとは語られなかったけど、寂しい思いを抱えたまま亡くなった子供たちの集合体なのかな?
そう考えると少し切なくなくもある。
これを書きながら見直せる程度には怖くはなかったというのが正直なところ。
心霊系の怖さというより、ヒトコワ?

なんだかんだ言っても人間が一番怖いですよねぇ…

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