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夢見心地

「駅前で一人で飲んでるんだけど、良かったら来ない?」


唐突に、約18年も会っていない友人にLINEを送ってみた。


ちょっとして返信が来る。


「おー!マジか!8時半くらいには帰れるからそれからだったら行けるよ!」


こっちこそ「おー!マジか!」である。


18年も会っていないのに、突然の飲みの誘いに来てくれるなんて。


LINEの返信を確認したあと、ドキドキしながら友人が来るのを待った。




しばらく一人で飲んでいると、ショーウィンドから店内を覗く人物。


自分のことを発見した後に「ニヤリ」と笑うと、入口に向かって歩き出した。


入口を見つめる自分。


恋焦がれた人を待っているかのようにドキドキしている(汗)


店内に入ってきた友人のメチャクチャ嬉しそうな顔。


きっと自分もそんな顔だったんだろう。


学生の頃からの友人は、やっぱり特別だ。


18年という長い時間を一瞬で縮めてしまう。


嬉しすぎて、久しぶりすぎて、話がめちゃくちゃ飛びまくる。


飛びまくっても話がまったく途切れない。


飛んで、戻って、また飛んで、飛んで、戻って、また飛んで、戻ってようやく一つの話が終わるような会話。


話がまとまっても、まとまらなくても、途中で消えても、何でもお構いなしに止まることなく話し続けた。


二人で苦しんだ時期もあった。


二人で夜の公園で声を出して泣いた事もあった。


そんな出来事を、いまこうして笑って話せる時が来るなんて。


夢見心地の夜にありがとうだ。




昨日は突然さそってゴメンね。


今度は、前もって誘うから許してチョンマゲ。


あぁ、文章さえも18年前に戻ってるよ。


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