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まほろば流麗譚

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2024年6月の記事一覧

思慕一途柳問答 6

「何だか難しい話になったり、痴話話になったり。」

信幸が笑いながら紫乃に言うと

「まあ、いいじゃありませんか。なんだかんだで仲良
 く話してるんですから。」

「そうだな。こういうのが幸せな店なんだろうな。」

勇也や美代に澪を遠巻きに見ながら夫婦が笑った所に、、、

「すいませ〜ん!これにぃお酒を分けていだたけませ
 んかぁ〜!」

調子っぱずれの素っ頓狂な声が掛かった。
見ると首に厚手の布

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思慕一途柳問答 5

「あたし、勇也が危ない事するの、嫌なんです!
 勇也は物の怪退治が仕事じゃないんです!
 そんなぁ、戦ったりしなくていい人なんです!」

特に今回は女じゃないのぉ!とは言わないままで、美代が澪に懇願していく。

「あなたたちが誰で何なのかは分かりません。
 でも物の怪退治をしているなら、お願いです!
 勇也を巻き込ないで下さい!」

雪は支えながら美代の身体が熱くなっていくのを感じていた。

「強

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思慕一途柳問答 4

「ぐすん、、痛いよぉ、、」

「だから言ったのですよ。貴女には不向きだと。」

「ぐすん、、ですが、私は妻です。旦那様の仇を取る
 のは当然の行いで御座います、、痛いぃ、、」

「そうは仰られましてもね、、それを使いこなすには
 鍛えられた強い精神が必要なのです。現に物の怪は
 実体化しておりますまい。」

「されど、されど!私の力とはなっております故、全
 くの不向きとは言えませぬ!うっ!痛いぃ

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思慕一途柳問答 3

「また、あの男かい?」

「つくづく物の怪に縁があるんでしょうなあ。」

「馬鹿な男かと思ったけどねぇ。それでも何度も首を
 突っ込んで、生きてるんだよ。何だってんだい?」

「勇さんは、、何ですかね、妙な運がある男なんでさ
 ぁね。死んだ親父さんから受け継いだ人足たちを、
 ああも纏め切るなんざ、正直誰も思っちゃあいませ
 んでしたぜ。」

「ふーん、、あんたも妙に信じてるじゃないかね。
 さて

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