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短歌【春の雪】五首

沫雪あわゆき
はらりはらりと
ハラハラと
傘差し行かば
薄日のさして

泡雪あわゆき
かけたき願い
言えぬ間に
バトンタッチで
光りは春に

桜草

綿雪わたゆき
猫も背に乗せ
駆け戻る
風冷やかに
ティタティタの咲く 

ミニ水仙/ティタティタ

沫雪あわゆき
猫も微睡む
穏やかさ
俯き揺れる
寒芍薬

寒芍薬/フローレンス・ピコティ

泡雪あわゆき
避けて飛ぶよな
小鳥たち
恋のさや当て
巣作り間近

 蕊がたっぷりの椿。蜜も多くメジロが舐めに来ます。
鵯も顔中真っ黄色にして蜜に夢中で此方を見る時の剽軽な様子が可愛いです。

俳句の季語をテーマに季節の花など詠み込んだ我流の短歌です。
 
上の句で俳句を、全体を通して短歌として詠んでおります。
全く、素人は何をするやら御笑いくださいませ。
 
俳句では、三春(2月4日から5月4日)の季語としての[淡雪]
 
春の雪は降っても時を経ずして溶けてしまいます。
[淡雪]奇麗な表現ですね。
 
[淡雪]も、あわ雪、泡雪、沫雪、綿雪、かた片雪、たびら雪、
だんびら雪と様々な表現が歳時記に掲載されておりました。