アルコール付き外食の習癖が長い。そして2020年~は家食も超ハッピー!


#いい時間とお酒

 外出したら帰宅するまでに必ず店に入って食事したい……という私の習癖は、ほとんど病気かもしれない。
 そして食事をするときは、一人外食であっても昼食であっても、お酒付きというのは、飲まない人からは(飲む人からも?)顔をしかめられる非常識な習癖なのかも。

 たとえ昼食の時間帯に外出していても、なぜ所用だけ済ませて真っすぐ帰り、自宅で飲食できないのか、自分でも不思議。
 昔、毎晩飲んだくれて帰る新聞記者の先輩が私に言った。
 「飲みたくて飲んでるんじゃない。飲まずにおれない。まっすぐ帰れない。自分でも辛いんだ」

 辛いんだったら飲まなきゃいいのに。帰って家族と食事すればいい……と人は言うだろう。
 私は何となく解る。もはやそれは毎日の習癖であり、本人にとって特に求めていることでも幸せでもない。でも、やめられない。そして、やめられないことが辛い。

 女は基本的にケチなので、外出先で店に入らず家の最寄り駅まで帰ってきたら、駅前でイッパイ飲んだりはしない。私も「めずらしく外食しないで帰ってきた」と思い、家で食べる。
 男は、自宅で奥さんが食事を作って待っていても、駅前でイッパイ飲んでから帰る。彼も、最寄り駅前でも飲み、飲み過ぎ、酔っぱらって、ご帰還。

 奥さんは、ある日、短い手紙を残して、家を出て行った。

 彼は私のことを「お竜さん」と呼び、むかし私たちはよく一緒に飲んだ。

 女はケチで家の近くでは飲まないが、一度、ランニング大会に出かけた日、行き先で店に入りそびれて最寄り駅まで帰ってきたことがある。その日は家の近くの見知らぬ居酒屋に入った。
 テニス試合後やラン大会後は、帰宅するまでに独りでカンパイしたいのである。
 意味のない習癖なのだが、私の場合、スポーツ参加と飲食はセットなのである。
 勝っても負けても自分に乾杯する。どちらかというとコートでラケットを振ったりラン大会で走る時間より、そのあとの飲食タイムを楽しんでいた。

 訳あって2017年春、石川県の能登地方に移住した。身内の家で三度の食事が主な家事仕事を担当した。家の主人はほとんど外食しない人なので、私は家食作りに忙しかった。
 身内宅には8か月ほど居たが、一度も一人で外食したことがない。

 だから、また訳あって金沢に近い加賀地方へ再移転し独居生活を始めてからは、独り飲食・外食がうれしかった。
 (再移転前)県営住宅に申し込むため特急バスに3時間も乗って金沢へ出かけたとき、回転寿司店に入って食べた「地物セット」とグラスピール2杯が、涙が出そうになるほど嬉しかった。

 コロナ騒動の年月、外食は減った。
 家籠りは辛いというグチのメールを送ってきた人がいる。私は全然平気。家食は、飲食しながらwowowの映画を愉しめる。テレビ番組を観られる。パソコンでYouTubeも視聴できる。スマホに電話がかかってきたら喋りながら食べることもできる。
 誰とも会話しないで(待ち合わせしない場合は携帯は持って出ない)、何も観ないで、黙々と一人で食べているより、楽しい。

 家食がハッピーになった。改めて自宅での晩酌の幸せを認識した。😊

 でも、相変わらず外食は好き。

 隣町の小松市内だと用を済ませたら真っすぐ帰る日もあるが、列車に乗って金沢へ出かけると、まっすぐ帰れない。店でランチタイムを過ごす。または喫茶店でコーヒーを飲む。朝だと「モーニング」を注文する。

 この習癖は、ほとんど病気のようなもの?

 でも私は、新聞記者の先輩男性のように「辛い」と呟きはしない。ハッピー😊と思っている。
 無駄な出費かもしれない。孤独な行為かもしれない。都会ではない北陸の地においては、昼間の女の一人酒は(冬は昼でも日本酒を飲んでいる)非常識な女と見られているのかもしれない。地方では昼も夕もほとんど飲んでいる人はいない。皆さん車だからだろう。移住後の7年弱、女性が一人で飲んでいる姿を一度も見たことがない。

 というわけで、ほとんど病気かもしれない習癖だが、周囲の人達から内心「へんな女」と思われているのかもしれないが、相変わらず私は、お酒付き外食を楽しみ、そして、家食のハッピーも再認識し、料理の記事をせっせとファイルしているのである。



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