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「○○年周期説」はオカルトの典型

いいかげん、誰かこの「素人」の臭~いお口にチャックしてもらえませんかね?
あ、「臭い」というのは決して中傷じゃありません。この人が、他人に強要するように四六時中「汚マスク」を着けているとしたら、お口の中は雑菌だらけで、確実に「臭い」はずだからです。

新興再興感染症は今後も出現するのか?次のパンデミックはまた100年後なのか?(忽那賢志) - 個人 - Yahoo!ニュース新型コロナはスペインかぜから約100年後に起こったパンデミックであったことから「100年に一度のパンデミック」と言われます。では次の新型コロナのような規模のパンデミックはまた100年後なのでしょうか?

news.yahoo.co.jp


「○○年周期説」って、確率論とか心理バイアスをまったく理解していない人間が大好きな「オカルト」の典型です。

そもそも「年」という単位は、「農耕」のために人間が勝手にこしらえた「便宜的概念」で、「母なる大自然」はそんなことまるで気にしていません。地球誕生以来、すべては継続した1本の流れであり、自然には「時間の感覚」なんて存在しないのです。

よく出てくるのが「大地震○○年周期説」
その証拠として、(多少の前後はあれど)○○年周期で起こった大きな地震をずらっと列挙するのですが、この時点ですでに「確証バイアス」が働いています。

「周期説」が正しいとするなら、「周期に該当しない期間には大きな地震は発生しない」ことも極めて重要な条件となります。
そこで初めて、「地震」と「周期」の間に何がしかの相関関係を見いだすことができるのです。

でも、実際には、「はざまの期間」にも多くの地震が世界各地で発生し、たくさんの被害が出ています。
つまり、大きな地震は年がら年じゅう発生しているのに、「周期説」を唱える人々は、その点は目をつぶり、都合よく「○○年周期」に当てはまる災害だけを拾い上げているのです。あまつさえ、希望どおりのぴったり「○○年」にならないため、「前後○年」とかの誤差(猶予)を持たせて。

上の記事でも、この「感染症素人医師」は「エボラ出血熱」を一つの年度に特定していますが、実際はアフリカの別々の場所で、長期にわたって散発的に流行・収束を繰り返しています。なので、「この年」と特定することはできません。
本当は、はるか昔にも多くの被害が出ていたのに、見落とされていただけという可能性もあります。

結局は、「100年周期説」なる「オカルト」を読み手に信じ込ませるために、都合のいい箇所に置いただけにすぎないのです(オカルト信者の常とう手段)。

考えてみてください。例えば「大地震70年周期説」なるものがあり、「±10年(60~80年周期)」の幅を持たせたら、誤差は7分の1にもなり、「70年周期」の前提から崩れてしまいます。

さらに「時間軸」を拡張してみましょう。
「人類のスタート」をどこに置くかは意見の分かれるところですが、ウィキペディアに掲載されている「700万年前」を採用すると、「100年」というのは100÷700万=で、たった0.0014%にしかなりません。

100年は、1人1人から見れば十分に長い時間ですが、人類全体で見ればほんの一瞬。
要するに、「○○年周期」というのは極めて「近視眼的」な物の捉え方にすぎず、広い視野で眺めれば、感染症は休むことなく流行し続けているし、大地はひっきりなしに揺れ続けているということです。

こうなると、1個1個の出来事を取り上げる意味はほとんどなく、全体を「1つの大きなイベント」と捉えるべきでしょう。
地球史から見れば、関東大震災も阪神・淡路大震災も東日本大震災も、全部まとめて「1つの揺れ」と考えられるのです。


何にせよ「○○年周期説」が出てきたときは、まず疑ってかかる必要があります。
そして、たかだか100年程度しか生きられない「人間の時間感覚」でなく、「地球の歴史」「生命の歴史」「人類の歴史」の中でどの程度の割合を占めるのかをじっくり考えてみてください。





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