極めて自然なこと
この1件だけをもってしても、自民党が社会にとって「害悪」でしかないことを証明できます。
有性生殖を行うすべての生物(魚類や昆虫に至るまで)に、一定割合で「同性愛」が存在することは、生物学を学んだ人間なら誰でも知っています。常識中の常識です。
それは、「内部にそうしたマイノリティを持つ集団が選択的に生き延びてきた」ことを意味し、「進化の必然」と考えられます。逆に、マイノリティを持たない集団は、歴史のどこかの時点で「淘汰」されたのです。
言い換えれば、「一定数の同性愛者を抱えること」が「集団を強靭に」し、「生存に有利に働く」ということです。
直接的には「種の繁栄」に貢献しない遺伝子が、なぜ必要とされるのか。
はっきりしたことは、まだ解明されていませんが、「集団内で知恵や経験を継承するため」ではないかという説があります。あるいは、自身の子どもを持たないがゆえに「不幸にも両親を失った子どもを教育する」という補完的役割があるのかもわかりません(決して「そうあるべき」というのではなく、あくまで可能性の一つ)。
ともかく、これも政治家の皆さんが大好きなSDGsの「ダイバーシティ」の一つであり、やはり「種の存続には多様性が欠かせない」という証明でしょう。
いずれにしても、「必要があるから存在する」のであり、「性的少数者」は極めて「自然」であるということ。それを「病気」と捉える思考自体が「異常」です。はっきり言って、甚だしい勉強不足です。
生物について学んでいくと、どこかで
『自然は許容する 文化は規制する』
というフレーズに出会うと思います(私の好きな言葉です)。
あらゆる多様性を生み出すために、自然界では「何でもあり」が大原則。信じられない方は、「カンブリア爆発」で検索してみてください。生物の歴史がトライアル&エラーの積み重ねであることがわかると思います。
それを勝手に「文化(という名の偏見)」で「不自然」と決めつけ、禁止したり強制しようとするのは、「自然に逆らう愚者」の行為です。いずれ大いなる自然から、手痛いしっぺ返しを食らうでしょう。
このように、「国会議員」という「指導的地位」にふさわしい知識や教養を持たない人間になど、ただの1票もくれてやる必要はありません。
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