見出し画像

悪いのは誰?

前記事の続き。

ご大層な肩書がずらーっと並ぶ「科学ジャーナリスト」の石田正彦氏は、「非接種者が一度もコロナにかからない」ことが心底許せないみたいです。
親の仇のように憎悪されていらっしゃる。

素朴で単純な私は、素直に「コロナにかからずに済むのは、とてもすばらしい」と思うのですが、エリートでいらっしゃる石田氏は、決してそうは思われないようです。
私の教養が足りないせいでしょう。単細胞で申し訳ありません。

前回と同じ引用ですが、
「たまに、自分は新型コロナ・ワクチンを一回も接種していないし、感染もしたことがないなどと自慢げに言う人に出会うことがあります。しかし、それは社会全体がワクチン接種して感染の拡大が抑えられていたことによる恩恵であり、副反応で苦しんでいる人や亡くなった人を傷つけるような言動でもある、と個人的に思っています。」

接種をせずとも罹患せずに済むのなら、それが最高!
というか、それこそが「本来の姿」なのでは?
もろ手を挙げて喜ぶべきことでしょうに。
まずは「よかったね」と言ってあげてくださいよ。

ちなみに、「接種者が身を挺した(犠牲になった)ことで非接種者が救われた」という理屈は完全に破綻しております。
それについては、前の記事で理由を書きました。
推奨派の言い分どおりなら、周囲が接種していようがいまいが、非接種者が助かることなどなかったはずなのですから。

言うまでもなく、誰が何を思おうと自由です。彼が何かを思いたいなら、どんどん思えばいい。どうぞご勝手に。

ただし、現実とは著しくかけ離れているというだけです。

副作用で苦しんでいる人や亡くなった人は、我々非接種者が「感染したこともない」と自慢するのを聞いて、果たしてどう考えるでしょうか。
傷つくというより、「チョーむかつく」「悔しくてたまらない」のが本心ではないでしょうか。

「(メディアに煽られて)反ワクとバカにしないで、ちゃんと忠告を聞いておけばよかった。こんなワクチン打つんじゃなかった。おかげでひどい目に遭った」と。

だからこそ、自分をハメた国や自治体、製薬会社を訴えているわけでしょう。
そうじゃないと言い張るなら、試しに大々的にアンケートをやってみたらどうですかね。

問1・あなたは接種をしてよかったと思いますか?

 はい・いいえ

問2・問1で「いいえ」と答えた人は、一番腹が立つ相手は誰ですか?(複数回答可)

 ・一度もコロナにかからない非接種者

 ・安全だと接種を勧めた大臣

 ・ 〃 医師・専門家

 ・ 〃 タレント・キャスター

 ・ 〃 メディア全般

 ・ワクチン製造会社

 ・その他

副作用で苦しんでいる方の前に、「一度も接種していないけど全然コロナにかからない」私と、ワクチンを「絶対安全」だと推奨しまくった専門家さんを立たせた場合、ぶん殴られるのはどちらのほうでしょう?
まあ、私に対して「自分だけ助かってずるい!」と怒る人はいるかもしれませんけどね。

どうやら石田氏は、私とは違う「妄想の世界線」を生きていらっしゃるようで。
信じておられる「カガク」とやらも、私の知っているものとは別物のようです。どんな漢字を書くのかわかりませんが。


私が「あらゆるワクチンに反対する陰謀論者」であると誤解されている方がいらっしゃるとか。
このブログを最初から読まれている方なら、とっくにおわかりだと思いますが、決してそんなことはありません。

旧来型の「生ワクチン」「不活化ワクチン」は、免疫に関する作用機序に十分納得がいくので、頭から否定はしていません。長期にわたって使用され、一定の安全性が担保されているなら、なおさらです。
ただし、リストとベネフィット、「費用対効果」を天秤にかけ、よく考えるべきだと説いているのです。
罹患しても命に関わる病気ではなく、自然感染で免疫を獲得できるなら、そのほうがよいに決まっています。

我々のあらゆる行いは、意識的にせよ無意識にせよ、「費用対効果」によって決定されます。
平たく言えば、「どっちのほうが得か?」ということ。
残念ながら、本人の知識・経験不足だったり、未来に必ずつきまとう「不測の事態」のせいで、得だと思ったことが結果的に損を招いてしまうことはしばしばありますが、その時点、時点では、自分が「最善」と思う道を選択しているはずです。

もし事故で臓器損傷を負った場合、外科的手術を受けなければ、即命に関わりますが、どんな手術にもリスクが伴います。麻酔によるアレルギー、医療ミス、術後感染症などなど。
でも、そうしたリスクより、「手術をしないリスク」のほうが確率的にはるかに大きいので、あえて「手術をするリスク」を選ぶわけです。

この「費用対効果」は、環境や状況、本人の価値観による個人差があるので、接種するかしないかは「個人の判断」に委ねられなければいけません。
なので、ワクチンに関するメリットもデメリットも、国や保健機関には包み隠さず、すべてを提示・公表する義務があります。正しい情報がなければ、正しい判断を下せないからです。
もっとも、人類史上、真に成功したといえるワクチンは、天然痘を撲滅した「種痘」しかありません。その他は、本当にベネフィットがリスクを上回るのか、グレーなものばかりですが。

デメリットを隠しメリットだけを強調するのは、よくても「詐欺」、人身被害が生じた場合は「傷害・殺人」行為に該当します。
その面からも、今回の新型コロナワクチンは問題だらけ。
エキスパートを自称する連中が、今になって「ワクチンで有害事象が起こるのは確率的に避けられない」みたいなことを言うのは、卑怯にも程があります。
だったらなぜ、国がメリットだけを前面に押し出し、公共の電波を使って狂気じみた接種キャンペーンを行っているときに、「いやいや、メリットばかりじゃありません! こういうリスクもあるのです!」と声を大にして訴えなかったのか。その偽善者ぶりに反吐が出そうです。

そもそも現在の科学レベルでは、mRNAワクチンという技術自体に大きな瑕疵があるのです。なので、これまで何度もmRNAを用いた治療法が試されながら、ただの一つも成功していないのです(アレクサンドラ・アンリオン・コード著「コロナワクチン その不都合な真実」詩思社新書)。

それなのに、どういうわけか今回の「パンデミック」では、ほぼすべての治験をすっ飛ばして、いとも簡単に人体投与がされてしまいました。たった数年で、世界中でこれほど問題が生じているのに、数年後、数十年後にはどんな悲惨な事態になってしまうのか、誰にもわかりません。

えっ、カタリン・カリコ氏がノーベル賞を受賞した?
まあ、悪名高い「ロボトミー手術」だってそうですからね。


おしまいに、メディア(特にNHK)が安易に用いる「陰謀論」という言葉は、口にしないほうがよいと私は考えます。
自分の考えと相容れないものを一切合切「陰謀論」でくくるのは、宗派の違う相手を「異教徒」と呼ぶのと同じ。
相手を蔑んで言っているつもりかもしれませんが、反対に「難しいことは理解できない」と言っているのと同義で、思考停止していることを自ら白状するようなものです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?