ふと思い出した、昔のこと。それとお城のエレベーターについて・・
以前渋谷のデパート、巨大駅ビルの10階で働いていた。そのデパートはすでに解体されており数年かしたらショッピングセンターとして生まれ変わるそうだ。
これはそのデパートが現役だった頃の話。エレベーター&エスカレーターは9階までしか付いていなかった。最後の1階分は階段だ。さらに昔は演芸場だったそうだが、お年寄りもえっちらおっちら階段を上ったんだろうか?
が、寄席がなくなり、やや特殊な売場と簡易郵便局がそこに入った。車椅子のお客さん(固定客だと思うが、10階での利用は簡易郵便局のみだった)はこの郵便局を定期的に利用しに来た。まず麓(9階)から連絡があり、要請に応えて男子社員が三、四人出動。車椅子ごと上まで担ぎ上げたのである。ひとえに簡易郵便局のATMを利用していただくために。
しかしこの人力頼みの対応には危険性や無理があったらしく、そのうち車椅子の方には一階(グランドフロアー)から連絡してもらい、バックヤードから社員用(荷物用)エレベーターを使って上がってもらうようになった。もっともその簡易郵便局も、今やデパート自体もはや地上から消えてしまった。あの方は今どうしているかしら?思い出すばかりである。
かように21世紀の人間が昔の大井川の渡しやシェルパよろしく、人ひとり担ぎ上げて移動させるのはあまり現実的とは思えない。
ふと、ほんとうにふと思いついただけで、上から振りかぶった意見というわけでもないけれど・・お城のバックヤード(観光客の目に入らないスペースがもしあると仮定して)にミニエレベーターとか設置できないものなのかな?あればあったで緊急時とか、お城の煤払いの時とか物資運搬用とか日常的にも便利じゃないのかなと思うのは自分だけだろうか?
いや、たとえ実現可能な目標でなくたって!
だめ元のアイディア(妄想)でも出せる(云うのはタダだし)場だったなら、誰か一人が「死にたくなるほど」の孤立感・疎外感を味わうようなことにはならなかったんじゃないのか?否定は簡単、とっても簡単なことだ。ミサイル打ち込むのだって指先ひとつなんでしょ?(詳しいことは知らんけど)
でも、思考し、さまざまな可能性を探り、異なる立場の方の心情やメンツを思いはかるのも人間の特性(美徳)のひとつじゃ無かった?ふと思ったりしたわけで。
"揺れ"の問題だってそう・・スカイツリーのエレベーターは、建設中だった大震災時たぶんそうとう揺れたはずでは?建設の知識に乏しい自分だからこそ技術に期待してしまうのかもしれないが。
第一それにお城に"隠しエレベーター"ってなんかわくわくしてこない?