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『きく』にあたって、チャームポイントについて

今週末からエンニュイ『きく』が開幕します
大好きか作品です
おもしろくなりそうです

私にとってとても思い入れの強いものです
実は、昨年同じ稽古をしていて、
上映はできなかったので、やっとという感じです
昨年の私はこんなことを言っていました

今も似たような感覚があります
このときのことを身体が思い出せている
そしてなによりも、耳触りが懐かしい
誰かに言われた言葉や、曲が残っていることがありますが
きく、をしていると、
その時のことをよく思い出します
思い出す、のか、かえる、のかそんな感覚です


私が長谷川さんの作品に出会ったのは
2019年の年末
渋谷のスペースエッジにて
長谷川さんがいわき総合高校で演出をされていた
『平面的な世界、断片的な部屋 いわき総合高校ver.』を拝見しました
とにかくすごかった、これだ!と思ってエンニュイの門をノックしました
演じている(そこにいる)生徒さんたちの生活と人生の断片が私の中にも蓄積されていって、
私の人生のそれと折り混ざって何かが産み落とされそうな感覚でした

それがなんなのか、まったくわかりませんでしたが
わくわくして、
でも誰かと混ざってしまうことに恐れを抱きながらも、
とても幸せを感じ
客席で大泣きしていたことを、覚えています

私は混ざる、ことを演劇の1つのチャームポイントだと思っています
きく、ことは混ざる、ことでもあると思います
つまり、『きく』はチャームポイントが全開です

溶け合っていながら、
自分と相手の姿勢を疑って慎重に、ときに大胆に
揺れ動きながら、
そのときに身体に溜まった不純物を見過ごさないで待ち続けます
ものすごく純度が高い

明後日からです
すごく楽しみです
みなさんと『きく』体験、させてください
お待ちしております

3/24-26にエンニュイで公演をします
「きく」@SCOOL

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「母親が癌になった」
一人の男の語りから話は始まる。
最近、言葉が溢れていて聞き取れない感覚に陥る。
「きく」ことによってその話を「背負う」。
聞いた話の足りない情報を想像で埋める。
「きく」ことの大部分は想像。
そんな「きく」ことを体験できる公演。
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