メンヘラコミュ症ホステスになる❊小学生編❊
人生に対する姿勢はいつも消極的なものだった。
今日1日、母の機嫌が悪くありませんように、姉に意地悪されませんように、学校で疎外感を感じませんように……
いつも何かに怯えていた。
小学校高学年に進級した時、クラスで自分のプロフィールを書いて壁に張り出すことになった。
そこには長所の欄があり、皆だいたい、明るい、絵が上手い、優しいなどと書いていた。
私は何も思い浮かばなかった。
明るいわけでも得意なことがあるわけでもなかった。
みんなと同じで明るいでいっか………
いや、でもそれを書いたら嘘になってしまう……
変に生真面目すぎた私は、嘘を書くことに抵抗があり、頭を抱えた。
箸が転がっても可笑しくて、1日中笑っているような明るい日もあるけれど、人と話すのが恐くて塞ぎ込む日もある。
それは明るいっていえるのかなあ……
けっきょく長所の欄には「たまに明るい」と書いた。
1番自分の内面にあった表現だなと納得した。
今思い返すとその頃から軽い躁鬱だった。
思春期真っ只中の中学生になる頃にはその症状は顕著になり、私の情緒を大きく揺さぶった。
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