自分の居場所
踏むと音が鳴る木の床のお店で店番をしている
狭くてこじんまりしているけれど、深い茶色の店内が妙に落ち着く
カウンターから見える景色は本当に狭くて、狭い通路をまっすぐ行くと2階へ上がる階段がある
階段を上がるとそこはわたしのアトリエで、たくさんの絵が飾ってある
絵はたまにお客様に気に入られて引き取られてゆく
そしてまた絵を描く
わたしのために、だれかのために
そんな妄想をしている私は、電車に揺られながら会社へ向かう
まっしろく反射する眩しいオフィスで、パソコンをたたく
いつか自分のお店がつくれたらな
1階は妹がケーキを売って、2階はわたしのアトリエにしたい
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