最高の愛

きっともっと自由でいいんだと思う。

自分の気持ちに蓋をしないで、じっくり見てみたら、前しか見ちゃいけないと思い込んで後ろを振り返ることさえできなかった私が見えた。

いいじゃん。

あの時したあの話が面白かったとか、過ぎ去った花が美しかったとか、後ろを振り返って過去を懐かしんだって。

ずっと前だけを向き続けた。人にぶつかっても落し物をしても私は振り返らずに前しか見なかった。そして湧き出てくる自分の本当の気持ちに気付かないふりをしてゴミ箱に捨てた。

早く忘れないといけないという気持ちのせいか顕在意識では思い出すことはあまりなかったように感じる。

でも私の潜在意識は正直だった。忘れることはおろか深く深く刻まれていて、それに気づいた途端に涙が出てきた。

自分の気持ちに蓋をすると、見ないふりをすると、自分の気持ちを認めてあげられないと、こんなにもつらいんだって。

ずっと思い出さないようにしてたのに私やっぱり、それが苦しい。

だから私の気がすむまで忘れないでいようと思う。

それが私が私に出来る最高の愛だと思うから。

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