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かわいいは世界を救うかもしれん

本日かわいいを大量摂取したため
アルコールを飲まずとも
良い感じに華金メンタルで過ごせている。

ビール代わりにコーヒーシェイクを飲みながら書く。

会社で毎日誰かに何かしらお菓子をもらう。
私もお返しとして配って回ることがあるのだが

今日は最近席が近くなった同年代女子の元へ
チョコレートを持って行った。

すると
「こんなおいしいものくれちゃってー!
私を太らせて食べちゃうつもりだなー?」
と言われた。


え?
え??
え‥???
ええええええええ??????!!!!


おいおいおいおいなんだよそれ
かわいいかよ。
かわいいかよっていうか、かわいいよ(混乱)



さぁ、この可愛さに太刀打ちできる最高の返しをするのだ。そして彼女をひと笑いさせるのだ!

と言う感情でパニックになった私は
「がおー」と言っていた。


この手をしながら



言った後、嘘だろと思った。
何言ってんだよ私は。
がおーってなんだよ。

なんなんだよ本当に。
消えたい。


彼女がキョトンとしていたので
一応「食べちゃうぞ」と付け加えると
げらげら笑ってくれたので救われたが

私は本当に、喋らないほうがいいと思う。



仕事を終え、
久しぶりにモスのコーヒーシェイクが飲みたくなったのでドライブスルーに立ち寄った。

マイクから聞こえてきたのは
丁寧な日本語だけどイントネーションが不安定な若い男性の声。

かしこまりました、とか
しょうしょうおまちくださいませ、とか
一音一音確かめるよう大切に話している。

ゆっくりとまちがえないように話していることが伝わってくる、たどたどしく温かみのある口調だ。

外国人が話す日本語って
なぜこんなにかわいいんだろう。


受け取り口へ進むと
やわらかい声の雰囲気とぴったりの男の子があらわれた。

溶けちゃうぞ?と言いたくなるほど大切そうに、両手でしっかりとコーヒーシェイクを包み込みながら「おまたせいたしました」と渡してくれる。

その慎重さもかわいらしくて
ゆっくり大切に「ありがとう」と伝えた。


どうか彼が最後を迎えるその日まで
1日に一回必ず笑顔になれるような出来事が起き続けますように。

そしてそんな出来事が起きた時、笑顔になれる心でいられますようにと念じながらお店を後にする。

最近の私はかわいいをくれた若者に祈りを捧げる傾向にあるようだ。




老若男女、誰もが皆かわいいの才能を持っている。

その人が持つ、その人だけのかわいいに触れることができた時の

あの苦しくなるような、溢れ出てくる感情はなんなんだろう。あれも愛の一種なんだろうか。

だとしたら、かわいいは世界を救うかもしれん。


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