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モダンなガラス邸宅?/イワテ歴史的建造物巡り1

岩手県金ケ崎町三ケ尻の奥州街道沿いにモダンな塀があり、その中には緑色の洋館や近代的な住宅があります。
これが千田正記念館です。
ずっと気になっていた所なので休みの日に行ってみました((o(´∀`)o))ワクワク

塀にて、国登録有形文化財のプレートもお出迎え
記念館敷地にある千田正胸像

千田正とは金ケ崎村三ケ尻(現在の岩手県金ケ崎町三ケ尻)の生まれで岩手県知事を4期努めた政治家です。
記念館内部には遺品などが展示されており、金ケ崎町の偉人を称えております。
しかし、私はこの記念館に訪れた時は展示品よりも建物を中心的に見て回りました。
敷地内には3棟の建物があり、それらは国登録有形文化財に登録されています。今回はそのうちの1棟、旧千田正家住宅主屋を中心に紹介したいと思います。 

主屋外観
戸袋、これだけでも絵になる…

旧千田正家住宅主屋は昭和5年(1930)に建設されたもので平成30年(2018)に国登録有形文化財に登録されました。外観はグレーと白の壁と戸袋、そして2階に丸窓、その他にも窓ガラスを多く使用しており建設当時としてはモダンな住宅でした。

初めてこの建物の画像をネットで見たときはまるでモノクロ写真のような色合いで一瞬カラー写真か分からず、その不思議な見た目に一目惚れしました((⁠♡⁠ω⁠♡⁠ ⁠)⁠ ⁠~⁠♪

玄関は正面と脇の2箇所あります。おそらく来客用と生活用と分けて使われていたのでしょう。

正面玄関
縁側
座敷

内部は外観と比べ正面玄関以外は基本的に和風となっています。

ギャップ萌えですねぇ〜

中央の和室に展示品が集中しており他の部屋には基本的に置かれていません。

階段の窓
部屋の扉は洋風
2階の和室
反対側
ガラスがはめられた障子
丸窓からの眺め

急な階段を登り振り返ると特徴的な窓があります。2階には縁側と和室2部屋があり、縁側の障子や、1階の和室の障子にはガラスがはめられています。そのガラスは千田正が上海に行った際持ち帰ったものだそうです。
縁側の脇の窓は先程外から見えた丸窓です。
当時としては丸窓を使うことは珍しかったらしいです。

丸窓からは盛岡市内丸から移築された旧岩手県知事公舎洋館が見えます。
この建物については別の記事で話したいと思います。

正面玄関天井


正面玄関の窓
台所の窓
小部屋
小部屋の窓
脇の玄関の天井

1階は和室、台所のほか、先程も説明した通り玄関が2つあります。正面の玄関には半円の窓や幾何学模様がついているなど洋風の雰囲気があります。また、脇の玄関の天井はそのまま屋根裏が見える造りになっており屋根の傾きが良い味を出しています。この玄関の隣には和室の小部屋があり、そこは使用人が使っていたらしいです。

現在はスタッフルームとして使用していましたが特別に中に入れてもらえました。
          (∩´∀`)∩ワァイ

最後に再び座敷へ 

このようにこの記念館は千田正の資料の他に建物にも魅力があるのでぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

次回は板倉の方を紹介したいと思います〜

【建造物DATA】
名称 旧千田正家住宅主屋
年代 昭和5年(1930)
保護 国登録有形文化財
住所 〒029-4502
   岩手県胆沢郡金ケ崎町三ケ尻谷地中98
【施設DATA】
名称 千田正記念館
営業 5月〜10月の金・土・日曜日、祝日             
   午前10時〜午後4時
駐車 あり
2023/05/15現在の情報


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