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スイスフランを追え! 24/3/10

Yan氏で~す
インパクト!!!

スイスフランが利下げに一番近いのではないかと
思っている方多いかと思います。
私もその一人でしたが調べていくうちに変わっていきました
しかしトレードと経済状態は別です
そうです
必殺の「織り込み済」です(笑)

大変に長いので結論だけ書くと

・スイスは3月は利下げしない
・トレードは別で次週のIMMポジションが気になる
・EURCHFでキャリーも限界は早そう。ドイツ次第

長い割にはおもしろくないですね。誰もスイスフランは興味がないのではないかと。

本文

きっかけはYEN蔵さんのライブ中に
盟友の谷口さんからスイスフランを調べろよ~
と要望されましたので、今回は
私も結構取り上げているし、どうなるのだって疑念に思っています
 なぜスイスフランが気になるかを
調べてみました。

前置きはこのくらいにして

最初に
外務省が出しているスイスのデーターです
https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2019/jinkou202003_03.pdf

20年時点では人口早く850万人ですね
エネルギーは外部頼みです。しかし内容がいい国内情勢。
20年のデーターなのでだいぶ変わっていると思いますが参考までに


続いて最近の情報です

2つの記事をまず読んでみましょう
エクスチェンジレート 3/8

要略すると、そこまでは売られないという事が書いてあります

続いて
ロイターインターナショナル 3/7
https://www.reuters.com/business/finance/market-hopes-are-high-that-big-central-banks-will-cut-rates-around-mid-year-2024-03-07/

ここ最近で一番解りやすい記事ではないかと思います。各国の現状の利下げをまとめている記事です
この記事だけでも読んでほしいです。
フランは3月の会合で利下げをしそうだという記事

ではスイス国内の投資団体
スイスCFA協会のレポート 3/1

スイスフランの見通しが書いてあります
私風にまとめると
1,まず3月の利下げは低い
2,年内は最大の貿易相手であるEUにたいしてのEURCHFのレートは0.9から1を想定している
3,フランが下落しても介入はしない。むしろ上昇した場合はなんらかの対策をするのではないかとも書かれている
4,株価上昇ではインフレ抑制のために考えているようだ
とスイス中央銀行の動きを考えているようです

色々とあるようですが、スイス中央銀行の総裁であるジョルダンさんの9月退任の影響はあまり影響がないのかもしれません。
ここで矛盾があるのですが、スイス経済は上向きの予想であるなら株価が上がる。景気がいいなら物価が上がるってことになります。インフレが上がるのではないかと。実際には最新のCPIは少し下がっています
3月4日 消費者物価指数は前年比で1.2%と先月から減少です
物価指数はこんな感じです
(注意ですが%ではなく、指数ですなので伸びているのは当たりまえです)

スイス物価指数 3/4

これを見ると、23年10月から年末にかけてフランは弱くなったと思います
では実際にはどうなんでしょうか
スイスのエネルギーはよく水力発電が多いと報道されているますが
それは間違った考えです
このグラフを見てください

記事からの抜粋です

スイス、エネルギー事情 抜粋

ダムの高さが285mかすごいな~ではなく
原油です原油。36.3%も化石燃料に依存しているではないですか
クリーンなエネルギーはどこに行った(笑)
まぁデスリはいいとして
この原油なんですか
1位ナイジェリア 36%
2位アメリカ 32%
3位リビア 25%
って随分と面白い輸入相手になります
記事をよく読みと、エコが凄いらしく、電気をあまり使わない国民性のようです。(さっきはすいませんデスって)
しかも夏場は余った電気を売っているようです。流石に冬は追いつかないようでユーロから買っているようです。
これは為替に影響がある内容です
対ドルに原油価格のチャートがこちらです

USDCHF 月足

確かに、原油価格にも連動しているように見えます。
それとCPIが緩んだ先に話した10月11月12月は本来ならドルが強くなるはずですが、原油価格に連動しているところも面白いところです

豆知識ですが
紅海ルートはないので今回の中東問題の影響は少ないようです
西アフリカから北海へ、ライン川を上って、スイス北西部のバーゼルへってのがルート。
ついでに
スイスはナイジェリア独立を最初に支援した国だそうです。上層部はスイスには好意的なのでしょうね。

1月に入り、中央銀行の方針がフラン高をやめたのも大きく、今年はフラン安が進んでいます。これが3月利下げを期待している原点ではないかと思います(実際に私もそう考えていました)

では雇用の状況を見てみます

雇用は3/7の発表では、2.4%と改善されています。
この3か月数字が増えていたので懸念されていたようです

内容ですがフルタイムが右肩上がりになります。
この辺りが労働人口不足と言われているようです
スイスも移民に大分頼っているようです

スイス フルタイム雇用

移民は意外にもドイツとかイタリアが多いようです

う~ん。
消費と雇用を見るとまだ利下げの環境には見えません。
弱点と思われるエネルギーですが、省エネでエネルギーも使わない国民性で、原油高がとてつもなくなるようなシナリオ出ない限り平気そうです
 
例えばですがこんな状況とか
とてつもない寒い冬で、ナイジェリアの政情不安と反政府派の武装組織が採掘所を爆破とかテロがあったと同時にアメリカでも原油輸出が規制された時くらいしか、極端にフラン叩きはないような気がします
後は、インフレが収まった世界で、自国通貨安が輸出で利益が転換できるような前のような状態(この時は円も強くなる)これはちょっと無理があるかまだ早いシナリオになりますね。
 細かなことですが、求人率が少し下がったのは何故?。
最初の資料に製薬業界がスイスでは主な産業。観光業はスイスフラン高で長期的には伸び悩むのかな。専門家の採用は増えつつも、観光業が足を引っ張っているかな(先月は観光業は前年比は良かったが)
となると、逆に通貨高が弱点になるのか
これは前から言われていました。バランスの問題ですかねだとしたら、スイス中央銀行はとてつもなく優秀です。東洋のどこかの島国もこれくらい狡猾であってほしいと思います。

その次にシェルターつまり不動産ですが
金利を上げたし、移民も多いので不動産は何か問題があるのではなんて思ったのですが、確かに家賃は上がっている。
でもなぜだかは知りませんが、住宅取得の価格は横ばいみたいです

スイス住宅価格 2023/9まで

不動産も寛容に移民者にケアしているようです
これも弱点になりませんね

だとしたら、
今年に入りフラン安が出始めたのは年初の方針である通貨強化をやらなという方針と、高すぎるフランの調整と一時的に弱い指標が出ていただけだったのか?
これは手強いですね

まとめます

3月利下げはないのではないかと。絶対ではありません
3/21に発表ですが、その前にいくつかの指標があります

3/11 消費者信頼感
3/14 生産者物価指数
3/19 貿易収支

直前まで追ってみますが、民間業者が景気に楽観視している状況
スイス株価指数も3月に入り再び上昇
(株価の件は2月上旬あたりから利下げ機運が出ているのも影響していると思います)

スイス国内の経済状態を調べた限り(私がネットで(笑))では無理して利下げするほど、景気減速はしていない。
2月29日の前年4期のGDPは予想より下でしたがQ3よりは上
前期比では上振れでした(しかも修正で0.1上乗せ)
テクニカルリセッションにも入っていません

次のGDPの発表5月までつまり6月の政策金利決定会合までは
スイスは利下げはしない可能性の方が高いのでないかと思います

もし利下げしたならサプライズでフランは大きく下がるでしょ
その場合は結果を見てからでも間に合います。
理由というか私の考えでこれだけ調べて利下げするなら、
スイスという国で利下げを急がなくてはいけない事態になったのではないかと思います。それは景気後退がこの国で起こりそうだという意味になると考えます。自発的にかつての自国通貨安に持っていきたいという方針になるのはまだ早い段階と私は考えました

余談ですが
私が2月にエントリーしたスイスフランを売ったのは
・NZDCHFはNZD側の要因です
・EURCHFは短期デイトレと一時的なファンダを考えたものです
またトレードしていませんが短期的には円が強くなるシナリオと自国強化緩めたフランで3月6日の記事でスイス円のショートをなんて考えたのですが
エントリー出来ずに機会を逃したものがあります。このシナリオは当たっていたのですが単にドルのヘッジだったようで円の強さの複合要因でした

やはりファンダもとにトレードしても損切り位置は大切ですね
ファンダメンタルズ分析は間違った結果を主軸にした場合は地獄を見ますので、都度大きな流れと最新の情報には注意が必要ですね

いかがでしょうか
こんな感じですが、

谷口さん。あなたのために調べたのですよ(笑)
それは冗談ですが、私自身もしっかりとスイスフランを見直し出来て良かったです

私の回答は「三月の利下げは現時点(3/10)ではない」です

書き終えた後ですが
ちょっと気になるニュースがありました
ロイターのインターナショナル版3/9でしかなく
リンクが貼れないのですが
21年決裂したもっと仲良くなる会議を再開するようです
これはどうなんでしょうか


自分で話を折るようですがトレードは別です
ここからは妄想なシナリオ(笑)
 フランは売られる可能性も大いにあります
スイスの政策金利はご存じの1.75%です。
ユーロは4.5%
アメリカは5.25%
キャリートレードができてしまうからです
東洋の島国が今利上げを使用としています。これから買い叩くには値幅がとれないと判断した場合は、フランを売ってドルやユーロを買うということもできるのですが、この間のラガルドさんの記者会見を見ている限り、少しの間ではユーロフランは上振れになってもおかしくはないですが、ユーロが急速に利下げ機運が高まったらそれは値幅がとれず危険な賭けになります。この辺りは大口がどういうポジションをとるかです
IMMポジションを見てみると火曜現在でドルを挟んだ判断ですが
ユーロの買いは+3457と増えています
フランは売られているので-17551と結構売られました
ここだけ掻い摘んで取るとユーロフランは上昇です
火曜時点のクローズということは
アメリカの好調なPMIまで含んでいた状態
その後の指標は含んでいません。
当然ユーロの政策金利もアメリカの雇用統計もです。

通貨の動きですが先週の木金のユーロフランは
木、政策金利で下がり、会見でユーロ高になり戻したが
金、アーリーロンドン勢がユーロを売ってフランを買ったのか?。ドイツ指標は上振れだったが内容はあまり良くないのかわかりませんが欧州初動はなぜかユーロフランはフラン高でした。最後は戻しきれず日足は陰線になりました。冷静になるとユーロは6月利下げ期待が膨らんだのでそこまでは買われないでしょうね
つまりどちらにも転ぶので難しい局面です(この時点でさわりたくない)

ユーロフランでの比較的に長期のポジションをとるのであれば
来週のIMMポジションも結構重要になるはずです
もし、ユーロフランが上昇トレンドになるのなら
かなりの値幅を取れます
懸念はドイツ。それはまた別のお話にします

他の通貨でも
 景気後退なのか、景気後退をさせないためにテコ入れの利下げ待ち現状ですが、ノルウェーやオーストラリアのような資源が出る国はまだ利下げ時期が遅いという報道が多い。そうなると利下げ局面でのリスクオン相場を示唆します。これはスタグフレーション懸念でもあります。あまりよくない状況です。その先は安全通貨がまた強くなるというサイクルですが、このサイクルがもし崩れるシナリオであるなら、資源国通貨が安全通貨を上回ることになり各国のGDPが上がる理想的な緩やかな成長となるはずです
これどうなんでしょうかね?うまくいくのか?インフレを抑えてまだ経済が悪くなっていないうちに金利を下げる。各国中央銀行が利下げの発表時期を間違えると大変な事態になると解っているだけに誰が最初にという事態なのでしょう。
 

あとがき

まぁ、私はただのおっさんですので、大きな流れに乗るだけですね
トレードは無理しない。自分が解る局面だけエントリー
間違った選択は早め考え改める。
ロングと思っていてもその次の瞬間にはショートって入れる切り替えの早さがほしいです(笑)

それにしてもスイスは強いな(笑)

そんな感じです
以上

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