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では、あなたにとっていい仕事とは何だろう?

前回の記事では、あなたにとっていい会社とは、という内容でしたが、それではあなたにとっていい仕事は何だろう、ということを考えてみたいと思います。

またベストセラーに乗っかるようですが、最強のマーケッター、森岡毅氏の「苦しかった時の話をしようか」の中に、とても共感した一節があるので、ご紹介します。
「就職活動とは、一つしかない正解を探して追い求めることで、それを見つけ損なったら人生が大失敗するような不安がつきまとっていないだろうか?」
「正解がたくさんあるというよりも、むしろほとんどが正解だと思った方が良い。選んではいけない数少ない不正解があるだけで、それ以外はすべて正解なのだ」
「では、不正解とは何か?不正解とは、自分にとって決定的に向いていない仕事に就いてしまうことである。自分にとって決定的に向いていない仕事とは何か?それは「自分の特徴が裏目に出る」かつ「自分にとって情熱がどうしても湧いてこない仕事」のことであり、この2つはたいてい連鎖して起こる」

この理由を、森岡氏は「林先生の早耳学」に出演した際に、「自分にとって向いていない仕事で成功した人をほとんど見たことがないから」とおっしゃっています。
私は、noteの最初の投稿で、成功者の話はほとんど参考にならない、と書いたことがありますが、森岡氏も充分すぎるほど成功した人ですが、最初の仕事で挫折を経験したことから、上記の考え方に至ったとのことです。

正解を追い求めようとすると、自己分析ではなかなかたどり着けないけど、不正解を見つけるなら、もう少し簡単にできそうですね。
森岡氏は、「私は自己分析さえしっかりとやっておけば、大半の不幸は回避できると考えている」と書いています。

自己分析の仕方については、多くの情報があると思いますので、ここで多くは延べませんが、しっかりやった自己分析とは、次のようなことです。
「私は初対面の人と話すのは苦手だが、少数の人とゆっくり関係を作っていくのは向いていると思う。口下手でポンポン言葉はでてこないけど、じっくり考えて適切な言葉を紡いでいくことは得意だ。」としたら、新規営業は向いていないかもしれませんが、もしかしたらルート営業では力を発揮するかもしれません。

商材でも、単価が安くて大量に販売する必要がある商材でも、少数を多数の顧客に販売することは不向きでも、同じ商材を大量に需要家におろすような営業ではその特徴がいい方向にでるかもしれません。
私は30歳前後で、石油製品の営業をしていました。
石油製品は、ハイオクガソリンとか、一部の高級な潤滑油を除けば、スペックが決まっていて、どこの誰が作って扱っていても、(日本製なら)基本的に同じ製品です。(一部で軽油にA重油を混ぜて売るなど、粗悪品もありましたが)

こうした営業をあなたは難しい、と感じますか?それとも面白いと感じますか?
品質は全て共通、差別化は価格・多くの数量を納入する力・必要な場所に納入する力・安定して供給する力など、会社の実力も大きいですが、その人の人間性も少なくない要素だったような気がします。

それから、私は高校二年の数ⅡBで挫折して、数字を扱うことに苦手意識を持っていましたが、人事で給与計算をしたり、複雑な給与テーブルを作る仕事には、ほとんど数学は関係ありませんでした。
あまり参考にならなかったかもしれませんが、じっくり考えるうえでヒントになれば幸いです。

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