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新人教育を一手に請け負ってみて、全国の親御さんに改めて頭が下がった話

いや、新人教育などよりも
新生児を育てる方が
100億倍大変なのは自明です。

だって新入社員は放っておいても死なないし、
泣く、以外のコミュニケーションが行えるし、
誤りを指摘すれば自ら考えて修正するし、
同じミスをしないようにメモを取るし、
自分のことは自分で出来るし、
その上こちらに気遣いや忖度すらしてくださいますもの。

圧倒的に楽。

…とは言え、相手は酸いも甘いも噛み分けた中途社員ではありません。

「お世話になっております」と「お疲れ様です」の違いや、Ctrl+CとCtrl+Vでコピペが出来るところから説明しなければなりません。

正直、そっからかー
そうだよな、そっからだよなー…
と遠い目になりそうになる自分を、
よっしゃあ!と鼓舞する必要があります。

初期状態の相手を前に、
お世話を一手に請け負う
という意味では、子育てと新人教育と、仕組みは似ているのかもしれないな、と思った。

今日はそんな話です。

※いつもよりちょっと長くなりました。
 全文で1,800文字程度です。


何回かnoteに書いていますが、わたしは春からの新入社員教育の責任者に任ぜられました。
これは子育てに置き換えると「親」に当たるかと思います。

ただ、周りには同僚や上司がおり、他部署にもたくさんの先輩社員がいます。
子育てで言うと配偶者やパートナー、親兄弟やご近所さんや親せきなどがこれに当たるでしょう。

最終的な責任者はわたしであり、子の親、となるのでしょうが、周りには手助けできる大人がわんさかいるのです。

わたしは自分の仕事をこなしながら、隣にいる新人さんの様子を常に気にしています。
(困っていないかな、暇を持て余していないかな)

自分の仕事とトラブル対応を併行しながらも、新人さんから質問があったらひとまず手を止めて即座に対応します。
(全然忙しくないよ!あなたが第一優先だよ!という顔で)

急ぎの案件を複数抱えて手一杯なとき、誰かが手助けしてくれたら…と周りを見渡しますが、みんな一様に目を逸らします。
(え?みんな見て見ぬふりなの?!)

自分の仕事に傾注していればよかったところに、
新人さんを常に気にする、
いつも1番に対応するというタスクが加わり、
その都度、業務が分断される。
しかも周りは無視を決め込んでいる(ように見える)。

完全に、キャパオーバー。

とりあえず新人さんが帰る定時まではニコニコしていましたが、お疲れ様でしたーと見送ったあと、わたしは魂が抜けたようになりました。

なんでわたしだけ…
なんで誰も手伝ってくれないの…
こんな筈じゃなかった…

このままでは、いつか限界を超えてしまう。
仕事でありえないミスをするかもしれないし、心身に支障をきたしてしまうかもしれない。

定時までに全然終わらなかった雑務を片付けるべく1人で残業しながら、モヤモヤと色々考え、こう思ったのです。

この状況って、ワンオペ育児と相似関係にあるのではないか?
新生児の親御さんは、これの100億倍大変なのか!
(赤ちゃんは定時で帰らないし。)

控え目に言って超絶激務じゃないか…!

一晩もよんとして、
翌朝目覚めて、
わたしはハタと気付きました。

以前も書きましたが、
弊部での新入社員受け入れは、
これが初めてなのです。

新人さんも戸惑っているでしょうが、
わたしもそうだし、
部署内の皆様にとってもまた
初めての経験なのです。

周囲に手助けできるはずの大人が、確かにわんさかいる。
とは言え、みんな具体的に何をしたら真の意味での手助けになるのか分からない、という状態なのではないか。

初孫、みたいなものなのではないか。

ということで、わたしは部内の社員一同に緊急招集をかけ、わたし1人に負担がかかるのを避け、且つみんなで育てているという雰囲気にする為にどうすべきかを話し合いました。

このままでは共倒れでっせ。
あんた方、それでもええんでっか!
(「ミナミの帝王」の竹内力を意識)

鬼気迫るわたしの様子に、部員にも「何かせねば」という責任感が芽生えたようです。

大事なのは周りの人たちの当事者意識を高めること。
自分から「無理だ」と声をあげること。
何が問題で、何をしてもらえれば助かるのかを具体的に伝えること。

ワンオペにならない為の、それが第一歩なのかもしれません。

…でもねぇ。
これは仕事だから強気に出られるけど、育児はそう簡単に行かないことが推察されます。
つくづく、子育てしてる親御さんってすごい。
どうか、ご自愛くださいね(合掌)。

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