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あなたはいつから男性代表になったの?

「男はたいてい大雑把です。
 気配り目配りより
 目的達成に向けて
 突き進むのが男脳なので…」

久しぶりに来た依頼に取り掛かろうとしたところ、前任者が以前手配した際のマニュアルやメモが残っていませんでした。

社内で情報が無い為に、恥を忍んでお客様に伺いながら進めるしかなく、おいおい頼むぜと思って当時の担当者に苦言を呈したら、返ってきた一言です。

正直、はぁ?舐めとんのかと思いました。

まず、自分の不始末を棚に上げて
「俺、男なんで許して下さい」
なんて、甘えくさっている。

また、他の男性に対しても失礼です。
「男が」大雑把なのではなく
「自分が」大雑把だと認めればいいのに。

几帳面で、気配り目配りが行き届いた男性はいくらでもいます。
執事って知ってる?

目標達成に興味がなく、ゆるゆると暮らす男性も山ほどいます。
うちの夫は珍しい脳の持ち主なのかしら。

「たいてい」って、全体の何%?
データとかお待ちですか。

そもそも仕事のメモを残していないのは
「大雑把」というより
「職務怠慢」では?

あと、わたしの職務遂行の為の「目標」はあなたの不始末で達成されていないけど、そこんところはどうお考えで?

考えれば考えるほど、これは大層、非常におかしいなと思い、
「それは詭弁。
 性差よりも個人差の方が大きいのでは?」

つまり、男性の問題ではなくあなたの問題なのでは?
とお返ししたところ、逃げられました。

まあ、想定の範囲内ですが。

わたしは稀代の面倒くさがりやですが、仕事はお給金の対価としての労働ですから、いただいた分はきっちり全うしたいと思っています。

もしわたしのミスで誰かに面倒や迷惑をお掛けすることになった場合は「女の」ではなく「わたしの」至らなさを詫びます。

自分の思いは主語を「わたし」にして述べたい。
分母を大きくすると、必ず誤りが生じるので。


これを書いていて、夫と結婚した際に冒頭の男性から
「子どもは何人欲しいですか?」
という質問をされたことを思い出しました。

・わたしも夫も子どもを望んでいる
・わたしも夫も子どもを作るのに身体的障りが無い

ことを前提とした問いに、年下でもこんなに配慮の無いこと聞いちゃう人いるんだ…と瞠目した覚えがあります。

世代とか性別とか国籍とかよりも、
やっぱり個人差だな、もはや個人差がすべてだな、と「男はたいてい大雑把」論者の若人から学びました。

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