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悪口は大体「お前もな」って思われてる

口を開けば悪口、って人がいます。

口を開けば悪口さんは、身近に2人います。
(多い)
そのお2人が会話し始めると、大変です。

悪口、悪口、また悪口。
よくそんなに出てくるねと感心したくなるほど、ラッシュが止まりません。

Aさんは話が長くて困るよね
Bさんは感じが悪いよ
Cさんは表面上感じいいけど腹黒い
Dさんは嘘ばかり(=勘違いが多い)

でも大抵それらの悪口は
彼ら自身にも当てはまるのです。

定時ぴったりに帰ろうとしたら呼び止められて「なぜ今?」という全く面白くない話を延々とされたこと、あります。

体調が悪いのか何かあったのか知らないけど、不機嫌オーラをガンガンに出して「なんか今日、機嫌悪くない?」と周りに囁かれていること、あります。

電話対応中は感じよく振る舞っていたけど、電話を切った途端「ふざけんな、何様だよ」と呟くのが聞こえてきて震えたこと、あります。

取引先によく調べもせずに適当なことを言ってしまって、それを担当が尻ぬぐいせざるを得ず辟易していること、あります。

人に言った悪口が、全部自分たちに返ってきているのです。

***

年齢が高くなったり立場が上がったりすると特に、下々の者たちは「お前もな」と思っても口には出さず、苦笑いしながら話を聞いてくれるものです。

だから、歳を取るほどに、昇進・昇格するほどに「相手は自分に気を遣ってくれているかもしれない」という想像力が必要になります。

相手は自分への忖度で、オブラートを何枚も重ねて発言してくれているかもしれない。
オブラートが重なり過ぎて、ボンタンアメに到達するまで時間が掛かるかもしれない。
ボンタンアメの甘さも酸っぱさも感じられないほど10枚も20枚も、オブラートが巻き付けてあるのかもしれない。
もはやボンタン味というよりオブラート味かもしれない。
オブラートって、どんな味だっけ。

何の話でしたっけ。

ああ、そう、想像力の話。

哀しいかな、意識をせずともわたしたちは自動的に歳を取ります。
「永遠の若手」とか言ってる人も実際には普通に歳を取っているので、本当の若手からはしっかり気を遣われています。

無意識に歳は取るのに、想像力というものは自然に育ってはくれません。
筋力と同じで、意識的に鍛えようとしないと想像力は衰えるばかりです。

だからボーっと歳を重ねていると周りからはどんどん気を遣われて、それにどっぷり浸かって「自分って結構いけてるんじゃない?」と勘違いしまったりする。
一方、周りの粗はよく見える。

…そして気付けば「口を開けば悪口さん」になっている、という図式だと思うのです。

ああ怖い。
ホラーですね。
世にも奇妙な物語ですね。

明日は我が身です。
想像力を豊かにする為にも、わたしは今日もnoteを書いて、そして読もうと思います。

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