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小柄の人見知りはスタッフコーデを凝視する(スマホで)①

嫌いな言葉は「フリーサイズ」です。

(「スリーサイズ」ではない)

最近多いのですよ。
SサイズとかMサイズとかではなくて、1サイズだけの展開で「でもフワッとしたシルエットですからどなたでもお召しになれるでしょう?」というフリーサイズの洋服が。

アパレル業界の、在庫問題解消対策の一環なのかもしれません。
Lサイズだけが無茶苦茶余って廃棄する、とかを緩和する為。

それは分かる。
持続可能社会の実現よね。
SDGsよね。

ただ、このフリーサイズ、「フリー」とは名ばかりで、160㎝前後の方を想定して作られている、ように思うのです。

わたしのような、規格外に小柄な人間にとっては全然、フリーじゃない。

それが自称「フリー」サイズの洋服です。
(※個人の感想です)

わたしは人見知りですので、いわゆるアパレルのお店には立ち入れません。

よんどころ無い事情で致し方なく入るときも、遠くから探偵のような風情で観察し、店舗内にお客さんがいない場合は待機します。

幾人かの客が入ってしばらく経った後に入店し、足早に目当ての商品に向かいチェックして、店員さんが近づいてくるのを察知した途端、風のように去ります。

そして、ネット購入します。

思えば、スターバックスが地元の駅に恭しく登場した高校生の頃から、わたしはスターバックスが苦手でした。
必死に取り繕って注文し「赤いランプの前でお待ちください」と言われたとき、暖色系の灯りが複数ぶら下がっていることを発見した段階で泣きそうでした。

一体、どの灯りのことを言っているのか
前というのは、あなたから見た前か
わたしから見た前か
わたしはどこでどうしていればよいのか…

それは、お葬式でお焼香の仕方が分からないのに、うっかり最前列に並ばされてしまったときと同じくらいの動揺でした。

大体、アパレル全般、並びにスターバックスやアップルなどの店員さんは、気さくな方が多過ぎませんか。

いいではないか。

と思うでしょうし、実際接客業なのですから、気難しいよりも親しみやすい方がよろしいでしょう。
でも、生まれてこのかた、気さくさを自然に醸し出す術が一向に掴めない生粋の人見知りには、彼らとの会話のハードルは高すぎるのです。

親切な笑顔が、怖い。怖いのです。
フランクにどれがオススメかとか、これにはどんなカスタマイズが合うかなとか、そんな会話は、わたしには決して、決して出来ない。

複数の暖色ランプの間を右往左往して怯えていた頃から幾星霜、時代の変化によりアプリでの注文が可能となり、わたしは晴れてスターバックスに立ち入ることが出来るようになりました。

アプリで注文したらしばし店外で待機し、注文画面を見せて、受け取りカウンターで受け取る。
これなら、ギリギリわたしにも出来るからです。

サンキュー、インターネット。

コーヒーならこれでいいとしても、洋服購入の際、気になるのはサイズです。自称フリーな、サイズです。

150㎝台前半である為、120㎝以上あるワンピースは引き摺ってしまいます。ただ、ウエストで絞るタイプのものであれば可能性はある。
ただ、やはりシルエットや素材によって「着られている感」の有無は変わります。

そんなときにあると助かるのが、モデルさん(大体160㎝~170㎝くらいの方が多い)ではない、お店のスタッフが登場して色々な洋服を着てくださる「スタッフコーデ」なのです!

序文で熱く書き過ぎたので、つづきはまた次の機会に。

↓つづきです。

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