ネクタイ姿にキュンとするので
先日「秋がすこぶる好きなので、秋がきて嬉しい」という旨のnoteを書きました。
書いてたら着地点が思わぬ方向に行ったので(noteあるある)題名おかしいけど。
このところちょっと冷え込む日も出てきて、歩いていると心地よさについ頬が緩んでしまいますが、そんなある朝の通勤途中、わたしは思い出したのです。
秋のもうひとつ、いいところ。
ネクタイ姿の人が、増えるところ。
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わたしは、プロフェッショナルを感じさせる装いをこよなく愛しています。
たとえば鳶職人さんや大工さん、
板前さん、庭師、整備士、
そして…ネクタイをキュッとしめたスーツ姿。
これから冬になると、マフラーを結ばずにコートとスーツの間に挟みこむ、あの暖かいのだか単なる装飾なのだかわからないお洒落も素敵だし、ベストのコーディネートも麗しい。
今様の感じよりも、イギリス紳士のようなかっちりした雰囲気が個人的には好みです。
理想は、ヘイスティングス大尉(「名探偵ポワロ」の友人。あんな風に暮らしたい…)。
キュンとする。
そしてこういうときに、あぁ、わたしはシスジェンダー女性で、ヘテロセクシュアルなのだなぁと実感します。
普段は、自分の性別や性指向を失念しているきらいがあるので、イケメンの取引先が来るとか美人の受付がいるとか、いつだって全開でそれを意識している人を見ると「へえ」と思います。
レースとかピンクとか、女性性を感じさせるものもあまり得意ではなく、選べる場合は性別を感じさせないものを敢えて選んでいます(例えばnoteのアイコンとか、chatツールで使うリアクションの絵文字とか)。
夏の間は、薄着になられた女の子たちのことをなんと可愛らしい…と眺めたりしていました。
でも、それはなんというか、なんの衒いもなく眩しいと感じているに過ぎませんでした。
しかしながら、秋冬の男たちといったら。
だからと言って美徳がよろめいたりするかと言えばそんなことはありません。
ただ、女の子たちをかわいいなと思って眺めるのと、キリっとしたスーツにネクタイをしめた男たちを垣間見るのは、全然違うことをしみじみと感じるのです。
そんなわけで、自分がキュンとしていることを全力で伝えても唯一ハラスメントに該当しない相手、すなわち夫に
「今日もかっこいいねえ」
「あなたは本当にネクタイがよく似合う」
「イケメンだわー」
ベタ褒めコメントを存分に発して
満足している今日この頃です。