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礼節って、何かね

今朝は、歯磨きをしながらテレビを見ている夫の肩に、頬を乗せて過ごしました。
非言語型コミュニケーション。

ところで
仕事上のコミュニケーション手段として、電話がとても苦手です。

だって電話って作業を否応なく中断させられるし、終わりが見えないし、
会話に瞬発力を求められるのだもの…

だからわたしは、電話で受けた問い合わせに、よくメールで回答します。
メールなら推敲できるし、相手の好きな時間に読んでもらえればいいし。

快適、快適。

そんなある日、同僚のCさん(50歳男性・役職あり)が何だか怒っていたので理由を尋ねると

「今の奴は礼節がなってない。さっき、おれが内線で聞いたことを社内チャットで返してきた。
普通、上長からの問い合わせは対面か電話で返すのが礼儀だろう

と言うのです。

ドーン

「あのー…それ、わたしもよくやります。要件が伝わればよしと思ってましたが、失礼になりますかね…」
と恐る恐る告げたところ

Cさんは、
「そうか。今はそういうものなのかな…」
と空を眺め物思いに耽っていました。

そして遠い目のまま、
おれが若かった頃は上司の命令は絶対だったし、上司の顔色を見ながら行動していた、上司はやりたい放題だったと言うのです。

確かにわたしたち(30代後半から40代)以上の世代は、そういうとこあったかもしれません。

軍国主義みたいなのがうっすら残っていて、下は黙って従ってればいいんだ!口答えは許さぬ!みたいなやつ。

わたしも中学生の頃入っていた部活がそんな感じで、上級生が廊下の向こうからやってきたら、ドアを開けて先輩がお通りになるのを待つ、みたいなことしてました。

大奥か!

その頃は、先輩にいじめられた腹いせを後輩にぶつける、みたいなこともあって、負の連鎖だし卑しいなと思っていました。

今のお若い方々の言動を見ていると、上司に対等な物言いをして周りをヒヤッとさせることもあるけど、
後輩にもさほど変わらない態度で接しているのをよくお見かけするように思います。

誰に対してもフラットなその感じは、わたしから見るとむしろ健康的な印象です。
そりゃ、個人差ありますけどね。

オリンピックのときのスケートボード選手たちの関係性とか、おばちゃんは感動しました。

上とか下とか関係なく、同じスポーツに打ち込んでいる人々がお互いの素晴らしさや違いを認め合い、相手が成功すれば共に喜び、失敗しても大技に挑戦したことを讃える。

いいわーこれ、これいいわーほんと。
とか言いながらホクホク見させてもらいました。

少なくとも、自分がかつて上司や先輩から受けた仕打ちを今の部下や後輩にぶつけるよりは、よほどマトモなんじゃないかな、と思います。

礼節って、何かね。
つい、菅原文太顔になりました。

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