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推し、燃ゆ【読書感想文】

「推し活」を題材として、高校生のファン目線で書かれた作品です。

推しのために働き、稼いだお金でグッズを買って推しのための生活を送る日々を過ごす中

推しがファンを殴って炎上した
というニュースを知って、、、
というお話です。

推しがいる方は主人公にかなり共感できるんじゃないかなと思います。

また、この作品は推しがいない方が、推し活を知るきっかけにもなるんじゃないかなと思います。


⚠️ネタバレかも⚠️
〈感想〉
お前はおかしい、普通じゃないと言われると今まで考えてこなかった"普通"に固執するようになって

普通じゃない私が社会から取り残されたような感覚に陥るんですよね。

主人公には無力感から来る自身への諦めと期待の無さを感じて、なんだか悲しくなりました。

おそらくですが、主人公は推しに自分を投影することで、自分の生活が輝いているような夢を見ていたかったのではないかと思いました。

推しは私の背骨

とまで語った主人公が、背骨を失い
普通のガワをなくしたことで生まれた喪失感は計り知れません。

自分の生きる目的を他人に委ねすぎるのは
自分にとっても、推しにとっても良いとは言えませんね。


ちなみに、こちらの表紙を書かれたのは
ダイスケリチャードさんです。

この表紙に惹かれたのもあって読んでみました。
読んで良かったです😊

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