#三沢邦夫

宮仕えを終え、御縁のあった会社からオファーを頂き最近まで勤めておりました。その後楽な仕…

#三沢邦夫

宮仕えを終え、御縁のあった会社からオファーを頂き最近まで勤めておりました。その後楽な仕事につき、余暇をたのしんでいます。 書くことは好きで楽しみでもあり、意気込みと好奇心は人一倍です。集大成として利用していきたい。サッカーとカラオケを愛するちょいワルオヤジです。

最近の記事

わかった わかった 何がわかつた

今は昔、山あいを流れるT川の上流は流れが速く、下流へ行くに従って豊富な水量となってゆっくりと流れていく。3つの県をまたぎ海にそそいでいるのでかなりの長さである。 地元地域の人々には親しみもあり、いろんな関わりをもつT川は生活に密着した特別な存在である。 5つダムがあるくらいだからまあ大きい。 途中の街道 には飲食店をはじめ店舗が数軒ある。上流には繁華な市街があり人も多いところがあるが、中流ではそれほど多くない。よって店舖も少ない。店を構えるならある種それなりの工夫努力が必要だ

    • 嫁にもらうなと言われて

      S県F市にはいくつもの川が流れている。どこにでもあるような光景である。H川もそのひとつで、近頃は整備され近代的に様変わりし、以前のような面影はほぼない。水害などはそれほどなくなっている。治水、灌漑工事が進んだおかげで大変喜ばしいことだ。 掘ってみたら昔川だった形跡があるとか、地名に川の名を残すものがあったりすることがあるようで、今では想像もつかないくらい氾濫し、屡次の被害があったようだ。 自然の脅威はすさまじいもので、時に は甚大な被害があり、多くの爪跡を残した。 被害にあう

      • 奇跡のヒーローウーバーイーツダディ

        父の日に想う小学生の頃、学校がはじまってすぐ、私はいつもあるはずの弁当を持って来ていないことに気が付いた。どうしようこんなことははじめてだ。 すぐ横が廊下側の教室の席で、誰にも相談出来ず困り果てていた。 するとその時、私のすぐ横の廊下の窓が勢いよく空いた。何が起きたかと思って見上げると大きな声で私の名前を叫ぶ人が眼に入った。 手に持つ弁当を上げて叫んでいる。 父だ! 分かっても声も出なかった。父の目は教室を巾広く見るようにしていた。そんな父を真下の一番近い、まるで舞台の桟

        • 空港よもやま話 あれこれ

          現代はAIを始めとする先端技術のおかげで便利になったことが多い。駅の改札の乗り降り等、渋滞もある程度緩和されて通過できるようになり、充分恩恵を被り大変結構なことである。 一方人口集中と過疎化などにより問題は多岐にわたり複雑化してきている。便利な反面、アナログにたいする郷愁もいなめない。 以前社員旅行で海外に行き帰りの国内の空港で改札を通る際、会社の仲間と順番に並んで待っていた。ちょうど私の前が上司で何か言われている。聞くと (変な本やテープを持ち込んではないか?) と言わ

        わかった わかった 何がわかつた

          夏服を着た女 しかしてその実態は

          朝早くから太陽の照りつけが強く、 初夏の日射しはこれから来る本格的な夏の到来を告げていた。 嫌いではない。いやむしろ好きなほうだ。そんな夏の出来事は情熱的で解放感がある。 いかにも楽しげであり多くの期待を抱かせる。それが若さと相まってさらに夢は広がって行く。 暑さしのぎに涼を求め滝に行こうということになった。 滝の近くまで車で行って、後は歩いて行くのだ。 今日の彼女は花柄のワンピース、女性らしさと可愛いらしさが一緒になっていて良く似合っている。足元は素足にペディキュア、ミュ

          ¥200〜
          割引あり

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          ¥200〜

          恋する万華鏡、うち震える歓びのひととき

          自分の気持に正直というのは良いことではあるが、そればかりではない。かえって迷路に迷い込むこともある。 そこでしか知り得ないこともあるので、あながち無駄とも言えない。 どれもひとつの生き方である。 女性は男性の車にツメ跡を残すことがある。おのれを主張すべく細工を施す。アクセサリーやら何やらで他の女を寄せ付けない為に、いわば虫除けする除虫菊の如く、予防線を張るのだ。 アクセサリーをつけた方には単純に飾って楽しむ気持だったかもしれないが、多感な時期は素直に良いようにとれない。色

          ¥200〜
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          疾走するサラブレッドのように

          昨今、競争馬の価値たるやベラボーに上がって高値なのは、誰もが知るところ、有名どころでは、サブちゃんのキタサンブラックしかり、大魔神佐々木の競争馬などはその最たる例である。 その道で財を成した人ばかりだが、それにはかなりの元手がかかっていて限られた条件に合わないとできない。 別世界の話でピンと来ないが、あるところにはあるもので、ある人にしかできないことなのだ。 それが馬主で、リスクもあるだろうがしかし、いろいろあってもそれでも余りあるのが喜びではないか。なかにはマネーゲームさ

          疾走するサラブレッドのように

          さまよう恋のかけひき

          恋の行方は誰も知らない。登りが有り下りがある。始まりが有り終焉がある。いずれもがスリリングであり情熱的であれば言うことはない。 時にどっぷりはまり、おまえしかいない。俺をこんなに想ってくれる女は、と年貢を納めそうになったことがある。長く結構な具合でほだされていた。 その頃は完全にそんなモードだった。 求めてくるばかりの自分に 「何でそんなことばかりするの」 と言うので「好きだからだよ嫌いだったら触れたくもない」とにべもなく答える。 すると納得したようでおさまる。肌を合わせ確

          さまよう恋のかけひき

          #かつての恋愛事情       青春放浪記 若気の至り     

          4つ下のM美は20歳、付き合って2年になる。長いし私も若いので二人の仲も腐れ縁になりつつある。とはいってもすぐ別れるかといったらそういう訳でもない。だから腐れ縁なのだが。 今日はM美の成人式、2ヶ月放っておいたがメモリーだしそのままにしておくわけにはいかない。 式が終わったあと待ち合わせ場所に車で拾いに向かった。数時間がたち河川敷の車中で話していたそのあと、私は尿意をもよおして車外にでた。近くのトイレで小用を足し、ドアをあけ今まさに乗り込もうとした瞬間、何かが頬に当たった。な

          #かつての恋愛事情       青春放浪記 若気の至り     

          妖艶な熟女との一夜

          #火事 #出会い  かなり前のことである。 土曜の夜オールナイト上映の映画館を出てから、車中で外をながめつつ無聊をかこっていた。 帰って休むにはまだ早い。若い私には体力が有り余っている。 繁華な通りだがやけに人が多い。あとで知ったのだが、近くで火事がありそのせいか野次馬が出ていたようだ。 人の流れに目をやると、その中に妙に男心をそそるような妖艶な熟女がいるではないか。 普段着だが色気が溢れていて隠せない。こぼれ出ていると言ってもいい。どストライクもいいところで目が離せない。

          ¥400〜
          割引あり

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          大団円を夢見て

          人は誰でも本番となれば何かしら緊張する人が多い。 うまく行く為に練習することになる。スボーツ、カラオケ、勉強等様々な分野でそうすることが求められる。 そのステージによって力の入れようは大きく異なる。 練習を遠ざかると途端にそのスキルは落ちる。その取組み度合い、モチベーションによるけれども。 かつての大横綱は稽古を怪我で1日休んだだけで取り戻すのに数日かかったと言われている。その代わり鍛えあげた時の体は注射の針が刺さらなかったとさえ言われている。 鋼の身体だったようだ。そん

          大団円を夢見て

          目立つということ

          三沢邦夫  人にはそれぞれタイプがあるが目立つ人そうでない人、それだけではないがこんなふうに分けることが出来る。何もしなくても、そこにいるだけで存在感がある人、又は大勢の中に埋もれて地味な人、このように分けることができる。 良い悪いではない。何故そうなるのか、持って生まれたもの、それだけではないが要素としては大きい。 昔高校生の頃、隣町にとある有名作家の家があった。その作家とは随所で会ったし、人ずてにあそこが家だと聞いていた。 ある日その家の前を通ると小学生位の男の子がし

          目立つということ

          ジャパニーズハラキリつかまつる

          切腹ハラキリはスクリーン画面上のことで、切開手術なんか自分にはおよそ縁のない世界の話だと思っていた。 人間ドックは毎年恒例で時期が来ればあたりまえのように実施してきた。 30代から始めてかれこれ30年以上になる。 最初の10年くらいは、どこも悪い所がなく時間と金の無駄にしか思えなかったが、やめようとはしなかった。やはり信頼していたのだろう。だからこそよかったのかもしれない。 実施して何年か後血圧が高くなるなど数値に変化が出てきた。大動脈に瘤ができ、徐々に大きくふくらんで

          ジャパニーズハラキリつかまつる

          酒場艶聞放浪記

          三沢 邦夫 その娘は行き付けの居酒屋に新たに入った娘で、名前をK江と言う。一生懸命けなげに働いている。年の頃は30代。場馴れしていないういういしさが新鮮だった。 「JU JUに似てるね」と言うと嬉しそうに笑顔を見せる。 フライング気味に抱きつく素振りをみせると恥じらう。 リアクションは良好、いい線いってる。 なじみの店で酒が入っているとはいえ勝手なことを、私もまんざらでもない。 K江はいろんな顔を持つのが垣間見える。持って生まれたキャラなのだろう。素朴で、助けてあげた

          酒場艶聞放浪記

          # 南国パラダイスフィージーへようこそ

          「やっぱり暑いや」 「やっと着いたね」 「あー疲れた」 思い思いの感慨を胸に、名古屋から9時間、7753kmに及ぶ空の旅を終え、フィージーのナンディ国際空港に降り立った。 一行は数日間のバカンスに思いを巡らし異国の地で気持の昂りを抑えきれない様子である。   ホテルに到着し鍵をもらい部屋に入ると、既に届いているはずのスーツケースが、いくら待っても、一向に来ない。だがここでイライラしてはいけない。イッツ ア フィージータイム20〜30分の遅れは当たり前とのこと。南の暑い国は鷹揚

          # 南国パラダイスフィージーへようこそ