意味不明珍奇不可思議謎短歌

九度の熱、咳が出るのはいつだって九月で昼も気勢のない日

沸き出づる蜜がなかなか乾かずに若芽も手では摘めそうにない

富ばかり恋しい大人たちは死ね 大切なのは花、木の実、キス

中野区でカンガルー腐敗 電子メタノール眼科医そのために死す

春ごとに蛇蝎と蛭は腹伝い課題としてのいたづらをする

撫でている泣く泣く甘く撫でている下肢をまあるい手で撫でている

白魚を煩いという鵜の王の目を刺している杭が抜けない

通るなと鷹は目で告げ空を飛ぶ 雄々しき爪をカタと鳴らして

気詰まりの妻と子と堪ふ夕飯の蓋を閉めたる松海苔の味

湯布院のナナは一言「は?」と答ふ "Non, if you...?"と問ひかけられて

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