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猫は液体

毎朝、毎晩、僕はぐいぐいと身体を伸ばして、元は柔らかくない身体の柔軟性の維持に努めているのですが、そんな僕の隣で、ぴしっとバレエダンサーのように足を伸ばして毛繕いしたり、大事なところを綺麗にするために数字の4の逆さまポーズを取ったり、僕がこの先いくら努力しようともたどり着けないような柔軟性を見せつけてきます。

負けず嫌いなのか?

そんなことをkittyに思うこともありますが、kittyに話しかけるときは、多くの場合、自分に話しかけているときでございます。

毎日ストレッチしなくとも、人間の身体の可動域は必要最低限保たれるのでしょうけれど、歳を重ねるとやはりかちかちになってくるような気がいたします。

その点、猫であるkittyは、毛繕いという生活の大部分を占める行動のために、長く同じ体勢で寝ていようとも、驚きの柔軟性が維持されているのでしょうか。

もし歳を重ねて、届いていた場所まで届かなくなった、そんなことがkittyに起これば、相当なストレスになりそうですね。

猫は液体と言われますが、そこまでは言わずとも、僕もそちら側へ近づいていきたいところです。

負けず嫌い、とは無関係に。

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