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彼女とボロネーゼ

statelessというオーストラリアのドラマに、大鍋からパスタを家族分取り分けるワンシーンがございました。

変に嬉しい気持ちがいたしました。

というのも、彼女は子どもの頃、まさにこのワンシーンのような、家族みんなでパスタ、パスタ、パスタ、そのようなディナーをたくさん過ごしてきたようで、特にボロネーゼは今ではほとんど食していないようです。食べ過ぎた、と。

彼女がパスタの話をするとき(どんなときでしょう)、古典のようにこのボロネーゼの話が出てくるので、彼女のもう嫌だという表情と合わせて、お気に入りの一つ。

僕はそこまでパスタを食べていた記憶はありませんが、炭水化物にルー、そんな大まかなジャンルで言うと、ハヤシライスをよく食べていたような気がいたします。母にリクエストして。

ハヤシとはなんぞや。今頃になって思いましたが、諸説あるようですが、ハヤシさんという方が作ったようですね。

料理名に名前が入っている料理は他にないんじゃないでしょうか。ぱっと思いつきません。快挙。

まあそんなハヤシライスですが、食べ過ぎてもう嫌だ、そんな感情はございませんので、彼女とボロネーゼの関係ほどの料理はないように思います。

スーパー、街中でボロネーゼを見かけて指差してみると、一瞥して素通りして行く彼女でございますので、これから仲良くなることはなさそうですね。

仲の悪さを楽しんでいきましょうかね。

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