バランス

深夜、ふと目を覚ましてしまうときがありますが、
すぐに眠りに戻れないときなどは、
もよおしていなくともトイレに立ってみて、
寒い寒い、
そう感じながら抜き足差し足。
kittyが付いてくるときもあれば、
そのまま布団の中で眠り続けているときもあれば、
そのときどきによってさまざまではございますが、
トイレを済ませてがばっと布団の中に戻りますと、
kittyをすくっと持ち上げて、
ともに横になります。
kittyの暖。
布団の中にいるときは、
もちろん起こさないように丁寧に横になりますが、
ともにトイレから戻ってくるときは、
少しばかりぎゅっと抱き締めてから、
お腹あたりに横になってもらいます。
横になって数秒すれば、
kittyは布団の中で器用に身体を動かして、
僕のお腹にぴとと背中をくっつけて、
ドーナツ状にまん丸になって寝始めます。
ですので、
僕はそのドーナツの真ん中の窪みに、
すっと手を差し込んで、
最上級の毛布を堪能いたします。
それから、
背中のあたりを撫で撫で。
そんなことをしていると、
安らぎを与えてもらっているのでしょう、
眠気がすぐにやってきまして、
いつのまにか眠りに落ちていることがしばしばでございます。
人肌も良いですが、
猫肌もとても良いものでございます。
僕の好きなようにしてしまって、
kittyに少し申し訳ないなと思いますが、
どうぞ、お好きに、
そんな「なすがまま」スタイルでいてくださいますので、
懐の深さには感謝しきりでございます。
ですので、
深夜のパレードを開催して、
おでこを踏まれようが、
お腹を踏まれようが、
お互いさまということで。
勝手ながら、
良いバランス。