shower beer オーストラリア人の彼女と、猫と、僕と°

シャワー時間があまり好きではない彼女は、少しでも楽しめるようにと、shower beerなるものを持ち込んで、シャワーをなんとか楽しんでおります。

shower beerというものは、読んで字の如く、シャワー中に飲むビール。

ぷしゅっ、ぽぽぽぽぽ、グラスに注ぎ入れたビールを片手にシャワールームへ向かい、see you on the other side、なんて大げさに挨拶。

週末の恒例。

僕はシャワー時間は大好きですが、一度、彼女のshower beerなるものがどんなものかを味わうために、彼女を真似て持ち込んだことがありますが、冷水から温水に変わるまでの間に一度飲んだだけで、その一口が最初で最後のshower beerになってしまいました。

野菜があまり好きではなく、晩ごはんの最後の一口に押し込んだ野菜を頬張ったままお風呂に入り、よくそのかけらを湯船に浮かべていた小さな頃を不意に思い出され、苦笑い。

なにはともあれ、どんなタイミングで飲むのだろう、そんなことを疑問に思いながら、注がれたときとさほど変わらないグラスをリビングへ持って行き、僕には向いていないな、なんてしみじみ。

シャワーも、ビールも、どちらも好きなので、同時にそれらを楽しむには僕には贅沢過ぎて、頭が回らないのかもしれないですね。

彼女の場合、ビールは好き、シャワーはあまり、というこのバランスが良いのでしょうかね。

あまり好きではないシャワー時間も、shower beerを片手に持って行くときは、see you on the other side、そんな挨拶が口から出て行くほどに楽しそうですからね、そういうことなのでしょう。

beer、恐るべし。