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ご近所猫さん

駅までの道沿い、僕たちの中で二つの猫スポットがございまして、一つはアパートの二階の角部屋、もう一つが一軒家の玄関先。

アパートの猫は、そこの主さんが窓を少しだけ開けて、ベランダに緑のマットを敷いて、猫専用スポットを作っていらっしゃるようで、たまにふさふさのグレイの毛に覆われた、貫禄ある眼差しの猫さんが外をじろりと見ております。

注意を引くために、ちゅちゅちゅ、kittyにするように声をかけると、目だけこちらにゆったり向けてくださいます。

猫村があるのなら、威厳のある長老といったところでしょうか。

また、一軒家の玄関先の猫は、推測ではございますが、そこの主さんが、野良猫用に寝床と水とごはんを用意していらっしゃるようで、柵も何も無い玄関先に、カーペットとお皿が用意してあり、ごくごく稀に、短髪がクールなグレイの猫さんが、べたーと床に寝転がって寝ていらっしゃいます。

こちらもまた、ちゅちゅちゅ、声をかけると、面倒くさそうに目を開けて、姿勢はそのままじろりと睨みをくださいます(睨みであっても目が合うと嬉しいエゴ)。

猫村があるのなら、一匹狼に見られがちな実直な青年といったところでしょうか。

baby boyなkittyとは異なった性格が見受けられて(勝手に)、僕は彼らを見かけるのを楽しみにしているわけでございます。

たまに同時に見られるときがございまして、そんなときは、良い一日になるな、なんて思っております。

彼らを見かけたときは、彼女も僕も報告したがる性格のようで、よく夜の会話に登場いたします。

そのあとは、もちろん、kittyのお話もして、kittyが怒らないようにしておりますけれど。

少しでも良いなと感じていただけたなら幸いです。 Instagram : clemandhiro こちらもどうぞよろしくお願いいたします。