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「自分らしさ」って何だ

みなさんは、ふと思ったことはないでしょうか。「自分らしさ」ってなんだろうと。

近年ではこの「自分らしさ」を追求しようという風潮がますます強くなり、受験や就活、あるいはその他の場面で私たちは「自分らしさ」を発揮できるかどうかが、求められていきます。

しかし、ほとんどの人は「自分らしさ」を見つけるために苦労しています。なぜなら、それが目に見えるものではないからです。それに、自分自身の思う人物像と、周りからの人物評には多かれ少なかれズレが生じていて、ただひとつの見解を見出すことが非常に難しいです。
オリジナリティ、とも言うべき自分自身の強みや個性を客観的に捉えることは、ほぼ不可能と言っても過言ではないのではないでしょうか。

たしかに、世の中には自己分析の方法を教えてくれる本や、サイトがあることも事実。ストレングスファインダーのような、心理学に基づいた診断テストもありますし、周りの人に、自分がどういった人間なのかを尋ねてみるのもひとつの方法ではあります。
けれど、私はそれだけでは物足りないと感じたので、このように考えることにしました。

「自分らしさ」とは、これまでに自分が身を置いていた環境、出会ったモノや人に影響を受けながら、人生経験を積んでいく中で形成されていくものだと。


その答えにたどり着いたとき、私はストン、とこれまでのもやもやが落ちていったのです。

人それぞれ、価値観が違うので必ずしもそうだと言うことはできませんが、今あなたが持っている価値観は育ってきた環境や親、出会ってきた全ての人に影響を受け、できているのではないでしょうか。

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例えば、ある女の子が、母親に「女の子なんだから、汚い言葉を使わないで」と言われたとします。そのときその子が、親の言うことは正しい、社会のルールがそうなのだ、と思い、その価値観を引き継いで育ってしまうケースは、少なくないのではないか、と思います。

私の中で、「自分らしさ」は、過去の自分が作り上げてきた特性・性質であると思うようになってから、アイデンティティが迷子になるような感覚はなくなりました。そして、自分のよいところも、悪いところも恥じる必要はないと考えるようになりました。

また、”その人らしさ”たるものは世界にたったひとつだけの、オンリーワンのものではなく、意外とありきたりなものなのかもしれない、とも感じました。

「自分らしさ」ってなんだろう。自分は他人とは違う特別な何かを持っていなくてはいけないんじゃないか。
そう思っている方がいたとしたら、「案外身近に転がっているかもよ、肩の力を抜いて」と声をかけてみようと思います。




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