光と影、アンビバレントないろいろ。

こんにちは。透明人間です。今回は、少し真面目な話をしていこうと思います。

現在開催中の東京オリンピック2020。連日、日本選手の活躍ぶりが報道され、彼らの勇姿にパワーや感動をもらっています。その一方で、韓国選手団による国旗掲揚等々の問題、同時進行で起きているコロナの感染拡大など、本当に目を背けたくなるようなことが起きている、というのも事実です。

その中で、我々に求められているのは、何を思うか。そして、どう行動するかだと考えています。

このように紆余曲折ありながらも開催までこぎつけた今大会。アスリートたちのこの大会にかける思い、気迫を感じることも多く、それによって気づかされることもありました。だからこそ、「オリンピックが悪」とは言いたくないし、言わないでほしい。そういった気持ちがあって。

日本を含む複数の国・地域の選手及び関係者にコロナ感染者が何人も出ており、「せっかくここまで来たのに、オリンピックで戦えなかった」という選手がいることも知っておくべきだと感じています。

この原因には、日本政府による水際対策の甘さや大会主催者による対策の不足も考えられますが、一番の原因は一人一人の行動ではないか、私はそう思ってしまうのです。

路上飲みをする人たち、飲食店でマスクもせず黙食をしない人たち…そうした、一人一人の「これくらいいいじゃん」という甘え、意識の緩みが、感染拡大を引き起こしていることを改めて考えてほしいのです。

このことを考えていたタイミングで、こういったツイートを見かけたので、引用させていただきます。

「（防げたはずの感染症によって）本来は一人でも死んではいけない」という至極当たり前の事実を、「人はいずれ死ぬのに」とか「ずっと我慢しろというのか」とか、的外れすぎる。

「死者少ないから平気」という意見は、「他人が死んだってどうでもいい」という意見であることを認めなければならない。

— 竹田ダニエル (new) (@daniel_takedaa) July 28, 2021

本当にその通り。死者が少ないからとか、病床ひっ迫してないからとか、重症にならないから、といって何でもやりたい放題していいわけではないと、私はそう思います。それは、自分が楽しく生きるためならば、人が死んだってどうでもいいと言っているようなものですから。

当たり前のように海外と行き来し、旅行やお出かけを楽しめていた時に比べて社会の閉塞感が強く、息苦しく感じる気持ちは痛いほどわかります。

ですが、その気持ちを自分の保身のために使い、自分勝手に個人主義を貫くことが、どれだけ迷惑をかけているのかということにも頭を使って考えてほしいとも思います。コロナに配慮することが、自分を含めた周りの人やその人の大事な人たちを守ることに繋がっている、ということに意識が向かないんだなと残念に思います。

アウトドアな方にとっては、この状況は大変つらいでしょうし、ストレスがたまりやすくなることも容易に想像できますが、「良識ある範囲で」楽しむことができないならば、すべきではないと、そう思ってしまうんですね。

オリンピック・パラリンピック開催が、コロナの感染拡大の観点においてどれだけ甚大な影響を及ぼしているかは日本に住む私達なら、よくわかっていると思います。そしてそのマイナスの影響を鑑みても、「コロナ気にしなくていいよね」という風潮が広がり、命の大切さを考えなくなってしまうこの現状が、私はとても嫌です。

2020年の一回目の緊急事態宣言発出時のようにすべての産業の動きを止めることは不可能ですが、できる限り人流を押さえたり、人流が生まれてしまっても感染予防のためにできることを一つ一つ実践していくことはできるはずです。

最後に。こういった時期だからこそ、オリンピック開催の意義や私たち一人一人の心がけを見つめ直すいい機会だと思いますし、コロナに最大限配慮しながら少しずつ「元の日常」が戻っていったらいいなあと思います。

医療従事者の方々に救われて、私たち一市民が健康な生活を送れていることを、今一度噛み締める必要があると思います。一刻も早い収束を願って。ここまで読んでいただきありがとうございました。